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サムライフ
2015年2月28日公開

サムライフ

1182015年2月28日公開

kih********

3.0

面白ければいいという、エンタメ映画。

 「誰もが自分らしくいられる学校を作るという夢」に向かって、中途退職した先生と、共鳴した元生徒たちの奮闘の物語。こういうのは受けるだろう。だが、……  はっきり言って、この映画で紹介されるエピソードの重なりで、学校の立ち上げはあり得ない。こういうノリと情熱で、夢が実現するはずもない。一度はそういう「夢」を抱いた先生や中途退職した人たちも少なくはあるまい。でも、すぐに不可能を知り頓挫し、思いとどまる。  この(映画で紹介される)程度の著作が、学校設立の資金になるほど売れるはずがない。この程度の飲み屋の経営でそれだけの資金が稼げるはずがない。定職もなさそうなこの人たちの持続可能なボランティアが期待できるはずがない。  ところが、この映画のモデルとなった“学校”は実在するのであって、今も発展・拡大しているというのだから驚く(実際に、ネット上にホームページが公開してある)。賛同者、支援者が名を連ねている。ご立派。  だとすると、この映画の方を疑わざるを得ない。おそらく、映画用に相当の脚色がされている。エピソードの取捨選択がなされ、誇張されている。この学校を悪く言う気持ちも理由もないが、こういうノリで学校の夢が実現しそうな誤解を招いてはいけない。きっと、映画には出てこないバック(物心のサポート、地元の有力者、偶然のハプニング々々)や、地道な汗と涙の苦労の積み重ねがあったはずだ。それをこそ紹介すべきではないか。

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