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天国は、ほんとうにある (2014)

HEAVEN IS FOR REAL

監督
ランドール・ウォレス
  • みたいムービー 77
  • みたログ 265

3.38 / 評価:180件

希望を感じさせる作品だ

  • sk1******** さん
  • 2016年1月12日 0時00分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

正直な感想として当惑してるが、魔術や神道を通じてこの世界の全体像に少なからず触れられた方にとっては、おそらく人がその道に興味を抱く上で納得いく物語だったのではないかと思える。

幽体離脱体験を通じて密教の修行僧は様々な見神体験をするが、それは修行僧だけの特権ではない。我々のような町に住む人間にもそれは可能である。しかしややこしいことに、そのような話はその体験をしたことがない人間にはまったく通じない。もしコルトン君のような話をする青年がいたら、話はもっとややこしい方向に進んでいただろう。そこにはある一つの明瞭な答えがある。我々は夢を見る視覚によって他の世界へ移動することができるのだ。ほかの世界で体験したことは本人には紛れもない真実であるが、周囲にとっては紛れもない虚構なのである。ゆえに、魔術の業界では幽体離脱体験をイニシエーション(参入儀礼)と見なしている。

この問題は長い間人類を苦しめてきた。本作品は、人類のこれまで直面してきた宗教問題を一変させる可能性を含んでいる。見神体験を通じて聖書からあの世の解釈を試みることは、これまでの顕教的局面から密教的局面へ人類社会全体をフェイズシフトさせ、ダニエルの時代に行われていたような夢による政治への回帰を感じさせる。おそらく数百年先のことだろうけども、その意味で我々はたしかに物質的局面から脱し始めている。

当然だが、民族や国によって「天国」の様相は変化する。これは民族的、集合的無意識の領域に根差しているからだ。人類に普遍的なもっと上の世界がある。しかしトッド氏が言うように、天国はこういうところだとか、聖書が真実だ、と言うことは大した問題ではない。本当に大事なのは、あなたは決して独りではないということを伝える愛だと思う。人類は人生というシナリオ全体を知らねばならない。結局、この人生の先で自分は「どこ」に所属する存在となるつもりなのか、それを考えながら人生という船のかじ取りをしなければならない。それを伝える試みが今日まで途絶えることがなかったのは古代人や先人たちの愛ゆえだろう。

希望と呼ぶにはまだ苗木のような存在だが、この運動を陰ながら応援したいと思う。

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物語
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