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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
2015年1月17日公開

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝

NATIONAL GALLERY

1812015年1月17日公開

じゃむとまるこ

3.0

芸術に講釈は要らない。

3時間の大作です、かなり期待をしていました、ゴージャスな時間を過ごせると。 しかしレビューは一件、しかも低評価、そしてその評価は当たっているかもという気もした。 まさに大当たり、芸術に講釈は要らない、どういう製作背景があろうと、X線撮影でどんな隠されたことがわかろうと、絵画の観賞には全く関係ない。 自分にとって良いかつまらないかだけだ。 例えば、美術展に行く、私は解説など読んだこともない、モニターTVの前に椅子を並べて作品の解説をやっている、そんなものをみてどうするんだ、と思う。 絵画を観るのに教養など必要ない、良いか、悪いか、直感的審美眼を信じるだけ。 展示の方法、それもあるだろう、しかしどんな展示をしても素晴らしいものは素晴らしい、それだけだと思う。 さて、映画。 素晴らしい作品群だ、主にダ・ヴィンチ、おーー!何年か前日本で話題になった「白テンを抱く女」じゃないか、とか、レンブラント、ティツィアーノなど、重厚であり、印象派以前の絵画が中心だ、後半印象派の絵画も見せてくれるが、ダ・ヴィンチの前にはひれ伏すしかない。 映像は素晴らしいと言える、1824年設立のナショナルギャラリーの内部は重厚な輝きがある、カメラワークも素晴らしい。 ロンドン、トラファルガー広場にある美術館、広場から何度か映される美術館の重厚さも良い。 絵画や額縁の修復作業も興味深い、しかし何度も差し挟まれる専門家らしい人のギャラリートークの饒舌なこと、うんざりする、説明は要らないから静かに見せてくださいよと思う。 しかし、心に残る言葉もあった。 正確には憶えていないが「映画なら2時間かかって感動を受け取るように作られている、本ならば1か月以上かかるかもしれない、しかし絵画は一瞬だ」 これはそうなのだ、”良く見たららよい”ということはありえない、一瞬で心をとらえることができる、それは絵画ならではのことだ・・・ つまり、解説などなんの役にも立たないということだと思う。 予告で出てきたロイヤルバレエ団のダンサーとのコラボ、いつ出てくるんだ、この映画で3時間の長いこと、ようやくラスト近くに出てきたが、もういいや、という気になってしまいました。 ただ、映画最後に映しだされたのは、コレクションの中でも小品の”顔”の数々、魂までも写し取ったかのような表情、そして最後の絵はレンブラント晩年の自画像でした、これは凄い作品です、まさに一瞬で心をとらえるどんな大作よりも傑作だと思います。 何だか力が入りすぎて疲れる映画でした。

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