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5.0点
絵画は人それぞれの見方がある、と前置きしながらも学芸員達が自説の意味性(メタファー)・物語・背景を押し付ける。盲人に対し絵画を言葉で語る不毛さ。 正面フィクスの絵画と手ブレ・パン・ズームで撮られた人物の切り返しがズレる。誰も画を見ていない。 冒頭から掃除夫の作業風景。磨かれた床のショットが美しい。合間に挟まれる裏方作業の画と音もいい。 下賤の輩に開かれたギャラリーにする気はない、と断言し作業員をリストラする館長をワイズマンは許さない。館長は椅子に座る来賓相手に絵画の背景だけを嬉々として語り続け、己のスノビズムを曝け出す。
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