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フレンチアルプスで起きたこと (2014)

FORCE MAJEURE/TURIST

監督
リューベン・オストルンド
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  • みたログ 422

3.32 / 評価:299件

また、旦那かって?

  • fg9***** さん
  • 2017年5月1日 14時19分
  • 閲覧数 1116
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

…あらすじは、解説のとおり。
 冬の休暇を楽しもうと、愛妻のエバと2人の子どもを連れてフレンチアルプスを訪れたスウェーデン人のトマス。
 日ごろ仕事に忙しい彼は、ここぞとばかりに家族サービスに精を出す。
 ところが、一家がテラスで昼食を楽しんでいる最中、スキー場が人工的に起こした雪崩が予想外の勢いで前方から襲いかかり、思わずおじけづいたトマスが、妻子を置いてひとりでその場から逃げ出したことから、その後、彼らの仲はすっかり気まずくなり…。
 で、その気まずくなる顛末が1日目~5日目まで日を追って描かれる。
 初日、奥さんは、あの日の旦那のとった行動について、旦那の方から何らかのアクション(謝罪・弁解)があると踏んだもんだから黙っていたが、なかなか歩み寄って来ないもんで、意を決して次のように言う。
 「あんたさ~、あの雪崩の時、あたしと子供たちを置き去りにして、我先にと一人で逃げ出したでしょう。しかも、スマホだけ大事そうに持っちゃってさ~」
 で、旦那は、「悪り~、悪り~、咄嗟にとった行動だもんで堪忍してくんりょ」と下手に出て誤ってしまえば、この話しはこれで終わってしまうのだが、旦那は、「俺って、そんなことをしたっけかなぁ?」と、うすら恍けるもんで、奥さんはカチンときて激怒する。
 それでもなお旦那は認めたがらないもんで、奥さんはリゾートで知り合った年の差カップルをディナーに招くという策に出る。
 で、その席上で、旦那が逃げたことを暴露するのだったが、旦那は一向に認めないもんで、旦那のスマホにその場面が映っているんじゃないのと確認してみると、ギャッフンだ~。
 確かに、旦那の逃げ出した一部始終が録画されていたのだった。
 どうにも釈明出来ない旦那はしょぼくれるのだったが、年の差カップルの髭男が笑わせてくれる。
 「先ずは自分が逃げて安全を確保した後で、助けに戻ろうとしたんだよね?」なんてバレバレの論理で旦那を庇おうとするのだった。
 だもんで、自分たちの部屋に帰ったあと、ガールフレンドから「あんたも逃げそうよね」なんてしっぺ返しをくらい、年の差カップルにも気まずさが伝染してしまうのだった。
 で、自分の醜態をとことん晒してしまった旦那は、自分の不甲斐なさからか胎児帰りしたかのようにワ~ワ~と慟哭しちゃうもんだから、子供たちからも心配されて三人でワ~ワ~、いや、さめざめと泣き明かしちゃうもんで、奥さんも若干シンミリして四人で抱き合って泣き明かすのだった。
 で、最終日だったかに、四人で仲睦まじく?最後の滑走に繰り出すのだったが、外は酷く吹雪いていて5メートル先も見えない悪天候だ。
 それでも四人はスキーを楽しむんだったが、ふと気付くと奥さんの姿が見当たらなくなっていたのだった。
 ここで旦那は男気を奮い立たせて、子供たちをその場に残して、決死の奥さんの探索に繰り出すのだった。
 で、旦那は奥さんをお姫様だっこして、男の面目躍如なりと子供たちの前に現れるのだったが、これって、奥さんが旦那の本気度を試してみたんだろうな~~知らぬは一度は胎児帰りした旦那ばかり。
 で、気まずいバケーションもそれなりに家族の絆を取り戻してエンディングを迎えるのだったが、帰途でまた気まずい場面が待ち構えていた。
 クネクネ道をバスに乗って帰路に就くのだが、バスの運転手がおっとろしいほどのヘタッピーのドライブテクニックなもんで、この運転手に任せていたら崖から落っこちて死んじゃうとばかりに、「停めて!停めて!早く降して!」と喚き叫ぶ御仁がいた。
 また、旦那かって?
 いやいや、身の危険を感じて子供たちをほったらかしにして先に降りたのは、奥さんのほうでござんした……という人間の心理の歪をブラックユーモア的に、時にシリアスに、また自分自身の心理の行く末をも振り返られずにはいられない、なかなか意表を突かれた作品で見応えがあった。3.4点。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • コミカル
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