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野火
2015年7月25日公開

野火

FIRES ON THE PLAIN

PG12872015年7月25日公開

sho********

1.0

戦争大好き!

リアリズムでもなんでもない。ただグロい映像を見せたいだけの映画。その舞台がたまたま戦場だっただけの話し。原作を書いた人は、反戦の意を込めたのでしょう。でも、この映画は違う。これを見ては反戦映画だと結論するのは余りにもお人好しすぎだと思います。熱演と血しぶきのオンパレードを通して、戦争の悲惨さを伝える体で、実際は見る人の心に暴力と残虐さの萌芽を育成する映画になっている。口では戦争反対だとしても、本質的には残酷さと暴力への欲求と憧れを持つ人が作った映画。そうした映像を生理的に好む人が作った映画です。残虐さを好む人が楽しむ映画。どんどん残酷になるよう映画は訴えかけている。戦争への耐性を強化するための教育映画。監督の映画が好きな人がこの映画を見る、ほかの残酷映画が好きな人がこの映画を見る、何度も見る、良い映画だと思う、骨太な表現に感心する、見ているうちにだんだん慣れてくる、非日常感を味わい爽快に感じる、力強い生を感じる、強く生きていかなくてはと思う、残虐さを身につけて生きていく。きっと将来、戦時には立派な兵士になれるでしょう。誰よりも残酷な兵士に。こういう戦争反対をまとった映画、「渇き」や園子温などのポップ残酷映画、そのほか悲愴残酷映画。残酷さが好き! 癒しだ! 血しぶきが美しい!映画の中くらい良いじゃないか!そんな思い、を持った人には堪らない映画。¨まど みちお¨ の「めだまやき」という詩を思い出す、「、、。そのちょうしで、そのちょうしで、いよいよ、さいげんなく、はてしなく、ざんこくに、ざんこくに、なっていけ、と何かにあおりたてられるようで、、」そういう意味で成功した映画。 再び殺人を犯させないために、その悲惨さを伝えるために、収監者に人が苦しみながら殺されていく場面を何度も見せますか? 恐らくそれは逆効果でしょう。殺人への欲求を耐性を強めるだけです。 つまりこの映画は、 本質は、反戦の意がこもった原作を借りた、戦争大好き映画です。

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