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イントゥ・ザ・ウッズ (2014)

INTO THE WOODS

監督
ロブ・マーシャル
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2.45 / 評価:1,846件

解説

「赤ずきん」「シンデレラ」「ラプンツェル」「ジャックと豆の木」といった世界的に有名なおとぎ話の主人公たちのその後を描く、ディズニー製作のミュージカル。ブロードウェイで上演され、トニー賞を受賞したミュージカルを基に、『シカゴ』『NINE』などのロブ・マーシャルが映画化。魔女をオスカー常連のメリル・ストリープが演じるほか、ジョニー・デップ、エミリー・ブラントらが出演。ハリウッドが誇る人気も実力も兼ね備えたスタッフやキャスト陣による作品に魅了される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

魔女(メリル・ストリープ)に呪いをかけられたために子供のいない夫婦は、「子を授かりたければ、四つのアイテムを森から持ち帰るのだ」と魔女に命令される。夫婦は赤いずきん、黄色い髪、白い牛、黄金の靴を手に入れるべく森へと出発する。一方赤ずきん、ラプンツェル、ジャック、シンデレラ、魔女、オオカミ、2人の王子も森に足を踏み入れており……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.
(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.

「イントゥ・ザ・ウッズ」

 スティーブン・ソンドハイムのブロードウェイ・ミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」がディズニーで映画化されると聞いたときは、耳を疑った。まさかディズニー、本気なのか!? なにしろこの作品は、おとぎ話が“ハッピー・エンド”を迎えた“その後”を新しい解釈で描く、ブラックな物語。つまり、どんな話でも砂糖をまぶしてハッピーエンドにしてしまう“ディズニー的な寓話”へのアンチテーゼなのだから。

 登場人物たちは幕開け、「I wish」とそれぞれの願いを歌う。子どもを授かりたいと願い魔女の呪いを解こうとするパン屋夫妻に、「赤ずきん」「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「ラプンツェル」が絡み、物語は意外な方向へと展開。シンデレラは王子様と結婚したからって幸せにはなれないし、暗い森は願いを叶えたはずの皆に苦い運命を突きつける。しかし、それを乗り越えたクライマックスには、これまた意表を突くほど前向きな、美しい人間賛歌が心に響きわたるのだ。寓話の世界に人間の本質を落とし込んで新しい教訓を与えてくれる、実に不思議な、魔法のような作品だ。

 何を期待するかによって評価は変わるだろう。ロブ・マーシャルは「舞台版を忠実に」映画化することを願ったが、ディズニー的にはあり得ない。まあ舞台ファンとしても、死人が減ったり性的な意味がぼかされたりという改変は許容範囲だ。しかし名曲「Ever After」や「No More」が歌われず、舞台版で物語の意匠を担っていた存在(ナレーターも兼ねた謎の男)が削除されてしまったのは非常に残念。ディズニーファンは、夢を壊すような暗さに面食らうかも。

 それでも、ディズニーがよくここまでやったなと思えるし、ミュージカル映画としても、ヒューマンドラマとしても魅力にあふれている。難曲が多いことで知られるソンドハイムの中でも、最もメロディアスで美しい曲が盛りだくさん(口ずさめる!)。しかも綺羅星のような映画スターたちが揃って驚異的な歌唱力で聴かせてくれるのだ。メリル・ストリープ(「マンマ・ミーア!」のときより歌唱力が倍増し!)にエミリー・ブラント(これほど歌えたとは!)、クリス・パイン(王子兄弟のナンバーは爆笑もの!)、そしてアナ・ケンドリック(人間くさいシンデレラが魅力的!)らの歌と演技は、3ツ星レストランのフルコースがごときおいしさだ。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2015年3月12日 更新

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