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ジミー、野を駆ける伝説 (2014)

JIMMY'S HALL

監督
ケン・ローチ
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3.54 / 評価:106件

ケン・ローチ監督らしい佳作です

  • koi***** さん
  • 2015年1月27日 14時04分
  • 閲覧数 765
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

「麦の穂を揺らす風」でカンヌを制したケン・ローチ監督の最新作で、実在の「名もなき英雄:ジミー・グラルトン」の実話の映画化です。
ケン・ローチ監督は英やアイルランドの非権力側の市井の人の目線で映画を撮り続けていていつもしっかりメッセージを伝えてきます。
英北部の湿った空気感と濃い緑色の自然がいつも画面の背景にあるような気がします。

舞台は内戦終了間もない1932年のアイルランド。
元活動家のジミー・グラルトンが10年ぶりに米から故郷の田舎町に帰ってきます。
昔、彼が建てて、今は荒れ放題になっていたホール(集会所)を再開してほしいと村の若者達から懇願され、仲間と若者と一緒に再建し、再びダンスや文化やスポーツを楽しむ人たちが集まりだしますが、内戦後権力を掌握したカトリック教会や政治家、警察にとって容認しがたい事態で、ジミーはまた追われる身となってしまいます…。

この映画、ことさらドラマを盛り上げるような演出は控えられていて、ケン・ローチ作品の中では一番地味な作品かもしれないですね。
でも彼のメッセージは、どの作品より直接的にジミーのスピーチという形で伝えられていました。
「自由こそ最も大事な事で、人は皆、人生を楽しみながら生きる権利を持っている」と。

監督には徐々に格差が広がって行く現代社会が、1930年代と重なって見えているのでしょう。
しみじみとした佳作でたまに無性に見たくなる種類の映画です。
彼の映画を見て外に出た時、あの湿った風に当たりたいなあと東京の街を歩く自分に気づきます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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