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悼む人 (2014)

監督
堤幸彦
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  • みたログ 665

2.82 / 評価:554件

見ず知らずの人の生死に立ち入るお節介映画

  • spa***** さん
  • 2017年8月10日 10時35分
  • 閲覧数 2270
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

死にかけた親を放っぽって、見ず知らずの人々の犯罪、事故、不審死の痕跡をたどっては、死者を褒めそやして「悼む」というのは、本人も言う通り異常で病的な行為ではなかろうか。死者たちの「誰それに愛され誰それを愛しこれだけのいい行いをした」ことを記憶するというのだが、母親の最後の日々に何一つ直面しようとしない人物に「愛」とか「善」を語る資格があるのだろうか??

これを切り抜けるには、主人公に悼み続ける別の理由が必要で、手っ取り早く思いつくなら、それは「過度の死の恐怖への唯一の救済」ということか。まさに病気。それを自己流に癒すため生み出したのが、死そのものを日常とし、そこから恐怖の要素を都合よく排除して、「愛や善」という勝手で事実かどうかさえわからないイメージを植え付けていく行為だった。それなら納得できる。しっかし、それじゃ下らなさすぎる。

最後に残るのが、「生きるものの記憶にある限り死者は生きる」という観念で、それを一般化したら死者の記憶を主人公は引き受けるから、いつまでも死者は主人公の中で生き続ける。その意味で「悼む」とは、死者を生かす行為であるという意味になるのだろうが、これ以上空疎な観念もなかろう。上と同様、ばかばかしいとしかいいようがない。

人間、そもそもそれほど生に執着はしていないという小生のような立場からは、余計なお世話としかいいようのない映画であった。

詳細評価

物語
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音楽

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