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きっと、星のせいじゃない。 (2014)

THE FAULT IN OUR STARS

監督
ジョシュ・ブーン
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3.98 / 評価:1,122件

解説

ジョン・グリーンのベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」を基にした青春ロマンス。ガン患者の集会で出会った若い男女が恋に落ち、憧れの作家と対面しようとオランダへ旅する姿などを追う。『ダイバージェント』に出演したシャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートがカップルを熱演、その脇をローラ・ダーン、ウィレム・デフォーら実力派が固める。残り少ない時間の中で懸命に生を全うしようとするヒロインの姿に熱くなる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX
(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX

「きっと、星のせいじゃない。」難病モノだけどお涙頂戴じゃない、誠実な青春ラブストーリー

 いわゆるお涙頂戴の難病映画を挙げると、洋画なら「ある愛の詩」、邦画なら「世界の中心で、愛をさけぶ」あたりが代表格。でも近年は、難病や重度の障害を扱いながらも、シリアスになりすぎず感傷におぼれず、個性的な登場人物たちをユーモアも交えて描く快作が増えてきた。ガンで余命宣告を受けたジョセフ・ゴードン=レビットを悪友セス・ローゲンが励ます「50/50 フィフティ・フィフティ」、パーキンソン病を患うアン・ハサウェイが新薬セールスマンのジェイク・ギレンホールと恋をする「ラブ&ドラッグ」、事故でほぼ全身まひの富豪と介護役の黒人青年が友情を築く「最強のふたり」などが記憶に新しい。その系譜に、新進女優シャイリーン・ウッドリー主演の「きっと、星のせいじゃない。」も加えることができるだろう。

 ウッドリーが演じる16歳の少女ヘイゼルは、甲状腺ガンが肺に転移して酸素ボンベを手放せない。ガン患者の集会で、骨肉腫で片脚を切断した青年ガス(アンセル・エルゴート)に出会い、互いにひかれあう。ストレートに気持ちを伝えるガスに対し、自分を「いつ爆発するか分からない手榴弾」に例えて、深い関係になることを恐れるヘイゼル。ウッドリーは目や表情の繊細な演技で、出会いに高揚し、相手を想い、周りを傷つけることに苦悩するといった、誰もが経験する感情を説得力十分に表現している。

 慈善団体の援助により、ヘイゼルとガスはお気に入りの小説家(ウィレム・デフォー)に会いにオランダへ旅立つ。ここから2人を待ち受ける展開が圧巻だ。希望、試練、運命、そしてもちろん、愛。ジョン・グリーンによる全米ベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」(岩波書店刊)を原作に、「(500)日のサマー」を手がけたスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが脚本を効果的に構成。「Stuck in Love」(2012年、日本未公開)で長編デビューした新鋭ジョシュ・ブーン監督が、感情に寄り添う自然な演出で見事に映像化した。

 人生の時間は――若い頃は特に――無限に続くかのように錯覚してしまうもの。しかし死は必ずすべての人に訪れる。限りある生の一瞬一瞬を、いかに価値あるものにして積み重ねることができるか。難病の若いカップルのストーリーを通じて、普遍的な人生の問いかけと温かいメッセージを語りかけてくる誠実な作品だ。(高森郁哉)

映画.com(外部リンク)

2015年2月11日 更新

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