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ジャッジ 裁かれる判事
2015年1月17日公開

ジャッジ 裁かれる判事

THE JUDGE

1422015年1月17日公開

一人旅

4.0

私の中の父、父の中の記憶

デヴィッド・ドブキン監督作。 ロバート・ダウニー・Jrとロバート・デュヴァルの新旧Wロバートが初共演を果たした法廷サスペンスの力作で、殺人罪に問われた判事の父親の弁護人を務めることとなった敏腕弁護士の奮闘を描きます。 インディアナ州の田舎町で40年以上にわたり判事を務めてきた父親:ジョセフが、過去に自らが有罪判決を下したことのある男を車で轢いて殺害した容疑で起訴されたことを知った敏腕弁護士の息子:ハンクが、父親の無実を証明すべく彼の弁護人となって裁判に臨んでいく姿を描いた法廷サスペンスですが、頑固者の父親と距離を置いてきた息子の父子関係に、評決のゆくえと同等のスポットライトを照らしています。 本作は、正義の番人として地元に長年尽力してきた父親に対する殺人容疑を発端に、疎遠だった父と息子の裁判を通じた心の接近と相互理解、家族愛を描き出していく“法廷+家族ドラマ”となっていて、完全無欠の法曹人に見えた父親が吐露する本心に人間という生き物の不完全性(=人間味)が表れているのであります。 法廷劇としては奇を衒った劇的展開はありませんが、確執のある父親と息子の心の雪解けを真実の曖昧な裁判のゆくえと共に提示していく骨太なヒューマンサスペンスとなっていますし、ロバート・ダウニー・Jr&ロバート・デュヴァルの名優同士による演技合戦や同窓生のヒロインを演じたヴェラ・ファーミガの奔放な個性が輝きを放っています。

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