2015年1月10日公開

ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して

JIMMY P./JIMMY P. PSYCHOTHERAPY OF A PLAINS INDIAN

1172015年1月10日公開
ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
3.2

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(17件)


  • yab********

    4.0

    魂の共鳴によって理性が肉体に戻ってくる

    ジミーはインディアンの家系。第二次世界大戦後、「魂のケガ」を負う。  その「魂のケガ」を治すべく、カンザスに現れたのが、フランス人人類学者ジョルジュ。  ジミーは父親が死に、母親が男を作ったことがトラウマに。ジョルジュも人妻との禁断の恋に悩む。  お互い男女の修羅場に身を置き、不思議な共感が産まれる。  ジョルジュの人妻の恋人は、マトリョーシカを動かしながら言う。   「魂を心に入れ 心に理性を与え 理性を肉体に戻せば 肉体が人間になる」  意味深い言葉だ。心は、魂と理性の均衡がないと成り立たない。動と静。情熱と冷静。大人心と子供心。ところがちょっとのはずみで、その均衡は音もなく崩れる。  ジョルジュは、均衡は人と人との微妙な触れ合いにあると信じている。彼はいみじくも言う。 「人間はさまざまだ。楽しみ方も異なる。だが人は誰とでも祝宴を楽しむべきだ」  魂の共鳴によって理性が肉体に戻ってくる。そして人間らしさが底の方から満ち満ちてくる。  ベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリックの夢心地の共演によって、壊れかけた魂が激しく揺さぶられる。

  • 未設定

    4.0

    深い。

    ほぼ会話劇だが、二人の俳優の演技がすごく良いので飽きずに最後まで見れた。 とにかく深い。 一人でじっくりと見たい映画。

  • Tcode

    3.0

    テーマは重いですが

    小説でも読んでいるような作品でした。 テーマは重いですが、二人の心の交流が確かに何かのゴールにわずかながら向かっていくのがシーンから読み取れる作品。 特にベニチオ・デル・トロの渾身の演技力が光っていました。

  • fg9********

    4.0

    邦題の『心の欠片』はセンスの良さを感じる

     …あらすじは、解説のとおり。  1948年のアメリカ・モンタナ州が舞台だ。  アメリカ先住民のジミー(ベニチオ・デル・トロ)は、第2次世界大戦に出征して戦場から戻ってきて以来、視覚異常や頭痛に悩まされるようになり、カンザス州にある軍の病院で診察を受けるが、なかなか原因が突き止められない。  そこで医師たちは、アメリカ先住民の文化や歴史にも通じたフランス の精神分析医ジョルジュ(マチュー・アマルリック)をNYから呼び寄せ、彼にジミーの診察を一任する。  こうしてジョルジュはジミーと対話を重ねていくのだった。  本作は、フランスの臨床精神分析医ジョルジュ・ドゥヴルーが1951年に発表した著書『夢の分析:或る平原インディアンの精神治療記録』を原作とし、アルノー・デプレシャンが監督・脚本を務めた実話だ。  あとはもう、mis@さんのレビューどおり、『医師役のマチュー・アマルリックも、ジミー役のベニチオ・デル・トロも、台詞の間合いや発音(お国訛り)、一挙手一投足その感情表現が実に見事で天晴れの一語に尽きる。』を堪能すべし。  熊体躯のデル・トロが鬱(陰)を繊細に演じれば、片や栗鼠体躯のアマルリックが躁(陽)をコミカルに演じ、好一対を為す二人の存在感がナチュラルに纏いあい、遂には『心の欠片=魂のケガ』を探し当てるという逸品だった。  ラストの別れの折に、『my friend』とアマルリックがデル・トロに語りかけるシーンでは、二人の信頼の深さにジーンときてしまった。  mis@さんのレビューどおり、『《希望と勇気》《魂の接点で結ばれた者同士の友情と絆の素晴らしさ》が、我が心にも存分に振り撒かれた。』、非常に見応えのある作品だった。  なお、原題は『JIMMY P./JIMMY P. PSYCHOTHERAPY OF A PLAINS INDIAN』だが、邦題の『心の欠片』というのはなかなかのセンスの良さを感じたことでもあった。

  • 柚子

    3.0

    優しい時間

    第二次世界大戦時に、精神的な傷を負ったとされる、ネイティブアメリカンの元兵士ジミーと、人類学者ジョルジュが、精神科医も兼ねて、治療を試みる 実際には、戦争によるPTSDではなく、幼少期のトラウマが原因だと、突き止めていく みんな、みんな、優しい 優しさで、溢れている この時代、差別など当たり前なのに、この優しさは救われる 人間は、こうでありたい 何かと恐ろしげな役が多いベニチオ・デル・トロが、繊細なネイティブアメリカン元兵士を演じていて、これも新鮮な感じ

  • oce********

    3.0

    病む者と治癒する者

    原因不明の病気にかかり苦しむジミー。 帰還兵であるためその妄想に苦しんでいる。 そこで治療のためフランスから精神分析医のジョルジュを呼び寄せる。 雰囲気としては明らかに重たいドラマだが、そこまで深く入ってはいかない。 むしろさらっと流している感じ。 地味な映画であることは否めないが、ここでベニチオ・デルトロとマチュー・アマルリックの主演二人の意味がある。 こういう対話型の治療というのは今ではほとんど見かけないが、1948年という時代背景には通じる。 患者は変わっていくが、医師も変わっていくという関係には嘘がない。

  • いやよセブン

    3.0

    舞台はアメリカだけどフランス映画

    第二次世界大戦で頭を怪我した主人公(ベニチオ・デル・トロ)はネイティブアメリカン、激しい頭痛とめまいに襲われていた。 軍病院で検査を受けるが異常はなく、心的要因が疑われ、フランス人の人類学者(マチュー・アマルリック)が精神分析医として呼ばれる。 カウンセリングを続けていく中で、ネイティブアメリカンとしてのアイデンテティを明らかにしてく。 一方、分析医もアメリカに居る理由を自らに問い返す。 自分自身を見つめなおすことも大切。

  • mai********

    3.0

    はるかな時間の流れを遡ると

    戦争で受けた怪我が原因かと思われた病が 個人の人生を遡ると、実に様々な出来事があって そのそれぞれが積み重なっていって、その人の人となりを作り上げて 作り上げると同時に、心の傷もジワジワと生み出しているんだなという事を 徐々に見せつけていく流れが… 深みがあるようでいて でも不倫というかそういう関係をジョルジュが作品中で見せてもいるので 分析している医師側の人が 実は別の誰かを傷つけるきっかけを作っているかもしれないという部分もあるので、そこの部分を掘り下げて考えてみると、深いんだか浅いんだかがわからなくなるというか… だからこそ深いのかと改めて感じる 心と心との通い合いを見せてくれるドラマだったかなと感じます。

  • カッチン

    3.0

    ん~・・・悪い映画ではないけど微妙(^^;)

     ん~・・・悪い映画ではないけど微妙(^^;) 展開にメリハリがなく感じた(´Д`;) 第二次対戦で心に傷を負う真実の厳しさは当然僕には判らないからメリハリが無いなんて軽々しく言えないけど(^_^;)  患者のジミー役のベニチオ・デル・トロの演技も内容が内容だけに暗く、医者ジョルジュ役のマチュー・アマルリックの方がインパクト強かった。。。

  • qua********

    3.0

    平坦なエピソード

    レンタルDVDで鑑賞。 これって実話ベースなんですね。 結局は、こんなもんかね。 物語に発展性がなく、退屈極まりない。 過去にこんな作品、観た記憶があるな、と思っていたら「レナードの朝」と似てないかい? ま、物語の根幹は全く異なるかもしれないけど。 極端な話し、「レナードの朝」の方が、”心の交流を描いたヒューマンドラマ”として、成り立っているように思えて仕方ないのですが。 言うなれば、本作は平均レベルにも達していない。 個人的にはそう思います。 重厚な内容を期待すると、肩透かしを喰らう・・・そんな作品ではないでしょうか? 主演2人の演技が素晴らしいだけに、非常に勿体ない出来栄えだね。 う~ん、果たして良作と言える作品なのかは、大いに疑問が残るね。 俳優陣の演技に免じて、オマケの☆3つにします。

  • pan********

    3.0

    映画向きの話ではないような

    実話がベースということですが、この程度の話だったらいくらでも転がっているような気がしました。あえて映画化したいと思ったポイントはなんだったのかまったくわかりませんでした。主人公二人以外とのやりとりはとくに波乱も何もなく、まったく見せ場無し。ネイティブアメリカンに対する差別なんかももっとからんでくるのかな?と思っていたらそのへんもストーリーに絡んでくるほどのものもなく・・・。  せっかく映画という多方面から描ける手法がまったく活かされてないと思いました。  どちらかというと舞台とかで二人の役者にスポットをあてて演技を魅せる、というやり方のほうが合う作品だったんじゃないかなぁ、と感じました。

  • 山下晴代

    5.0

    失われたアイデンティティーを求めて

    本来なら映画にしにくいものを映画にしている。というのは、人間のアイデンティティーは、その人間が属する文化と無意識の層で深く関わっている。それが侵された時、人は身体的に異常を訴える。映画でも見る通り、主人公ジミーは、肉体的にはなんら異常がない。ゆえに外科的な治療法では解決されない。薬も効果がない。こうした病への糸口、無意識の存在を発見したのは、フロイトであるが、その後、文化について、広くフィールドワークをして、文化人類学的分析を開発したのが、この映画の「医師」役の、ジョルジュ・ドゥヴリューである。しかし、一方で、フランスには、レヴィ・ストロースも存在し、彼らは同年生まれ(1908年)、同じような、インディアンとの生活をともにするフィールド・ワークもしているが、ここでは言及されない。  精神分析にとって重要なのは、言葉である。従って、本作がセリフが多いのはしかたのないことである。本作で映画的に目を見張る場面は、インディアンの血など入っていない(イタリア、スペインの血は入っている)、ほんとうは、色白、青に近い目を持つ、かつての出演作『スナッチ』では、ブラピと見まごうほどであった美形の、ベニチオ・デル・トロが、ネイティブ・アメリカンになりきり、インディアンの言葉を流暢にしゃべってみせるところであり、また、「医師」から、絵を描くように言われた時、ペンキの塗られた紙に、さっと指で描いて見せるしぐさである。  また、「医師」の、ジョルジュ・ドゥヴリューは、本名は、ジョルジ・ドボといい、当時はハンガリー帝国の一部であった、ルーマニアに出身で、父はリベラル、フランスびいき、母は保守、ドイツびいきの、ユダヤ人の出自で、その文化的不安定さは、インディアンでありながら、アメリカ人として従軍し、またインディアンゆえに差別を受ける(黒人ほどではないにしても)ジミーと重なるものがある。しかし、ドゥヴリュー(Devereux)とフランス風につけた名前の、evreuとは、ユダヤ人という意味であり、決して、そこから逃れたいわけではなかった。そうした二人が、インディアンの部族の言葉を介して、なんと!、ジミーの「エディプス・コンプレックス」を掘り当てる。そしてそれが、ドゥヴリューの、「分析医」としてのアイデンティティーを確立していく……。そういう、「医師」が「患者」に助けられる映画でもある。  私は本作によって、今の時代こそ、文化人類学的分析がふたたび注目されるべきだろうと思わせられた。  ドゥヴリューを演じる、アマルリックは、ほんもののドゥヴリューの写真(陰気くさい)より明るい雰囲気で、彼の持ち味のお茶目さも発揮されていて、なかなか難しい内容の映画にエンターテインメント的やすらぎを与えている。  本作レビューでよく目にする、PTSDは違っていると思う。なぜなら、ジミーは従軍しても、誰も人を殺さなかったし、地雷を見つける作業は緊張は伴ったが、並外れてひどいものではなく、彼の心=アイデンティティーは、それ以前に、「粉々に」なっていたのだから。

  • ********

    4.0

    あっけなさと意味深さ

    2013年。アルノー・デプレシャン監督。戦争から帰還後に頭痛を訴えるインディアンの治療に、人類学を学んだ失業中の精神科医があたることに。過去へ、過去へと記憶を語らせようとする精神科医に促されて家族の話、結婚と離婚の話を語っていく男。しかし、徐々に明らかになっていくのは、症状の原因は病院職員さえなにげなく行ってしまう人種差別なのだ、という話。 とはいえ、その構図がわかりやすく図式的に示されているわけではなく、精神科医は職を得たい欲望を持っていたり、自身も不倫の最中だったりしており、それぞれのエピソードが時にあっけなく、時に意味深に描かれるので、すっきりとしたストーリーになっていない。フロイトに寄り添う精神科医が人類学者でもあることに意味がありそうでもあり、なさそうでもある。つまり、精神分析や人類学の方法に批判的であるようにも見えるし、そうでないようにも見える。 単にカットと編集が下手くそなだけなのか、意図的にやっていることなのか、いまひとつわかりにくいのは、意識と無意識を弁別していく精神分析が題材だからかもしれません。意識でわりきれない不思議な映画。

  • りゃんひさ

    3.0

    ネタバレすとんと腑に落ちず、もどかしい映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • chu********

    4.0

    話を聞いてもらえることの大切さ。

    予備知識ゼロ。主演二人への興味だけで観たので、 最初は「はいはい、元陸軍兵のPTSDの話ね」と思いましたが、 まったく違いました。 最初は心を開かなかった患者がだんだん打ち解けていき、 ある日「ありがとう。俺、自分を取り戻したよ!」と涙を流す… なーんて単純な内容じゃなかったから、見応えがありました。 ただ、字幕を追うだけで精一杯気味だったので、 細部に埋まった含蓄をきっとずいぶん見過ごしているはず。 見れば見るほど、深まっていきそうな気がします。 魅力のひとつは、ジョルジュの人となり。 というか、演じるマチューのたたずまいが、これ以上ない適役。 こちらを見据えてくるまん丸な目は 「自分のことを知ろうとしてくれている」熱心さがうかがえるし、 ジョーの話に喰らいつく勢いでメモを取る姿は、 知ったかぶりで高飛車な医者像とは程遠い。 呆れるほどまっすぐで、どことなく弱さも抱えていて、 「こいつになら何か話してみようかなー」と思えそう。 治療の効率は悪いし、はっきり言ってじれったいけど、 自分に真摯に向き合ってくれる誰かって、 それはそれは貴重な存在なんだな…。 ヨーロッパ人ゆえか、人類学者という職業柄か、 インディアンに偏見を持っていないジョルジュに好感を 持ったのはもちろんですが、おどろいたのは、 軍の病院のインディアンに対する意外にも公正な扱い。 「めんどくせー。精神病棟に放り込んどけ」ではなかったところに、 人間の善の部分を感じました。 (ところで、虐げられた人種であるという出自を持つとはいえ、 ヨーロッパ人であるジョルジュは何故、インディアンと2年も生活を 共にするほど熱い興味を持ったんでしょう?)

  • fpd********

    2.0

    カウンセラーをめざす人にはいいかも

    映画の宣伝文句に、”患者と医師という立場を超越した友情を育んでいき…”、”心の交流を描いたヒューマンドラマ”とあったので期待して観に行きました。観終わって、どこにそんなものが描かれていたのか、結局わからずじまいでした。 確かに、ベニチオ・デル・トロの患者ジミーとしての心の病の演技は素晴らしく、精神分析医ジョルジュ:マチュー・アマルリックとの面談では心の闇の中をすすんで行き、見せてはくれましたが、その関係の中でヒューマンドラマと言えるものが描かれていたのでしょうか。 精神分析医と患者の治療(カウンセリング)の過程が地味ながら丁寧に描かれていて、カウンセラーをめざしている人には、興味深く観ることができるかもしれません。

  • じゃむとまるこ

    5.0

    ネタバレベニチオとマチューが圧巻。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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