レビュー一覧に戻る
ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
2015年1月10日公開

ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して

JIMMY P./JIMMY P. PSYCHOTHERAPY OF A PLAINS INDIAN

1172015年1月10日公開

yab********

4.0

魂の共鳴によって理性が肉体に戻ってくる

ジミーはインディアンの家系。第二次世界大戦後、「魂のケガ」を負う。  その「魂のケガ」を治すべく、カンザスに現れたのが、フランス人人類学者ジョルジュ。  ジミーは父親が死に、母親が男を作ったことがトラウマに。ジョルジュも人妻との禁断の恋に悩む。  お互い男女の修羅場に身を置き、不思議な共感が産まれる。  ジョルジュの人妻の恋人は、マトリョーシカを動かしながら言う。   「魂を心に入れ 心に理性を与え 理性を肉体に戻せば 肉体が人間になる」  意味深い言葉だ。心は、魂と理性の均衡がないと成り立たない。動と静。情熱と冷静。大人心と子供心。ところがちょっとのはずみで、その均衡は音もなく崩れる。  ジョルジュは、均衡は人と人との微妙な触れ合いにあると信じている。彼はいみじくも言う。 「人間はさまざまだ。楽しみ方も異なる。だが人は誰とでも祝宴を楽しむべきだ」  魂の共鳴によって理性が肉体に戻ってくる。そして人間らしさが底の方から満ち満ちてくる。  ベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリックの夢心地の共演によって、壊れかけた魂が激しく揺さぶられる。

閲覧数243