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フォックスキャッチャー
2015年2月14日公開

フォックスキャッチャー

FOXCATCHER

PG121352015年2月14日公開

bas********

5.0

歪んだ者同士が生む圧倒的な悲劇

とにかくジョン・デュポンを演じるスティーブカレルがすごい。 統合失調症を患うデュポンの不気味さ、怖さ、 友情を請う哀しさ、そしてもっとも賞賛してほしかった 母親から突き放された時の無情感、 どこを切り取っても完璧な演技。 レスリングのコーチをするデュポンの居たたまれなさときたら。 マークとデイヴの兄弟の関係性も非常に良い。 冒頭のレスリングの練習で勢い余って デイヴの鼻を強打して鼻血を出させてしまうマーク。 でもマークは謝らないしデイヴも意に介さずという感じ。 二人は昔からこうやってレスリングの練習してきたのが分かるし 一方でマークが自棄になったときはデイヴは怒る、そして抱きしめる。 この不器用な弟と優しく見守る兄の コンプレックスと絆を強く感じさせる兄弟愛が見事。 とにかくジョンデュポンは金の力で全て手に入れてきた人で 地位も名誉も勝利もレスリングチームも手に入れた でも母親の賞賛と友人だけが手に入らない。 肥大化してかつ歪んだ承認欲求の塊。 一方マークは偉大な兄デイヴの影に隠れて 暗くてものすごく大きなコンプレックスを抱いてる。 こんな歪んだ二人がボタンを掛け違えないわけがなく 多分デュポン、マーク、そしてデイヴ三人とも幸せになるような 世界はどこにもなかっただろうなと思うとただただ悲しい。

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