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ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口
2015年2月28日公開

ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口

THE VATICAN MUSEUMS 3D

662015年2月28日公開

koi********

3.0

美術館の音声ガイド

500年の歴史を誇るヴァチカン美術館に、4K3Dのカメラが入り4か月にわたって撮影したアート鑑賞映画です。 案内役は当美術館の館長を務めるアントニオ・パオルッチ教授です。 5部構成になっていました。 【I】ルネッサンス時代は共和制の理想形としての古代ローマが評価された時代でした。古代ローマ彫刻を代表する「ラオコーン群像」が冒頭紹介されます。それまでにはない激しい表情や非対称の力強い表現はミケランジェロに大きな影響を与えたとされています。 【II】ユリウス2世に依頼され、ミケランジェロが4年の歳月をかけて一人で完成させたシスティーナ礼拝堂の大天井画の「アダムの創造」「原罪と楽園追放」「大洪水」などの旧約聖書の世界を紹介しています。 【III】大天井画から20年後、60歳になったミケランジェロが6年をかけ、クレメンス7世から依頼されて描いた「最後の審判」です。この絵はミケランジェロが完成させたルネッサンス様式を自ら脱して次の時代の様式で描かれたと紹介されています。 【IV】次はユリウス2世が自分の公邸として使っていた4つの部屋に描かれたラファエロの絵画です。27歳で描かれた「アテネの学堂」には当時の芸術家の似顔絵が仕込まれています。プラトンはダヴィンチ、ヘラクレイトスはミケランジェロ、自分の似顔絵もさりげなく挿入されています。ラファエロとミケランジェロは同じ時期にヴァチカンでの製作で火花を散らしていたようです。 【V】最後は「絵画館」に展示されているルネッサンス前後のキリスト教絵画で、ジオット、カラバッジオ、ゴッホ、ダリの宗教画が解説されていました。 66分と言う長さなので、ヴァチカン美術館の全様紹介には程遠く、ラファエロとミケランジェロにちょっとフォーカスされている感じで、物足りなく欲求不満が残りました。 ダヴィンチや古典彫刻には都市伝説的逸話がたくさんあるのに、取り上げないのはもったいないですね。 画面は美しかったので、音声ガイドを着けて1時間のツアーで一部だけ回って来ましたという印象でした。

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