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海にかかる霧 (2014)

SEA FOG/HAEMOO

監督
シム・ソンボ
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3.89 / 評価:600件

霧の神話

  • hik***** さん
  • 2020年1月31日 23時00分
  • 閲覧数 742
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「パラサイト」、「殺人の追憶」などの俊才ポン・ジュノが関わった一作。
ただ、本作では監督ではなく、あくまで製作・共同脚本として参加。

ここで、なんだ監督じゃないのか…と落胆するのは早計というもの。
何より本作の監督は「殺人の追憶」の脚本を担当したシム・ソンボ。
即ち、あの傑作かつ大問題作のコンビの新作なのである。
もう、この次点で凡作で終わらないのは折り紙付きだ。

と言っておいて早速でなんだが、途中まではテンポも悪く、どうにも退屈に感じてしまった。
ところがどっこい、ちょうど本編1時間目から急転直下の展開が襲い掛かるのだ。
「こういう展開になるんだろうな〜」という私の浅はかな予想を見事に覆した、寝耳に水の急展開には、ただただ脱帽である。

前半のテイストは何処へやら。後半は衝撃一色の展開が待ち受ける。
この辺りの流れは「パラサイト」にも通ずるものがある。
かのスティーブン・キング原作のある映画に近いのでは、と感じた人もいるかもしれない。かくいう私も。

不況、不作により資金、経済難に喘ぐ漁村。
ゆえに手を出してしまった、いや出さざるを得なかった、密航という悪魔の誘い。
事件の裏に、世相を反映しているのも、流石はジュノ流か。

キャストも素晴らしく、特にキム・ユンソクの存在感が尋常じゃない。
どこぞの大怪獣とも渡り合えそうなほどの恐ろしさを、その身に宿しているように見えた。


狂気と欲望が充溢する中で芽生えた、小さな小さな、しかし強い“愛”はどうなってしまうのか。

単なる悲劇ではなく、これこそが監督とジュノが描きたかった事、伝えたかった事ではないだろうか。


まるでギリシャ神話のようなシナリオだった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 絶望的
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