何を怖れる フェミニズムを生きた女たち
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)

知的100.0%

  • 伊佐山部長

    5.0

    「今こそ語ろう」と口を開いてくれた先輩たちに、私は静かに耳を傾けたい。

    「みんな死んでしまうのよ。誰の身にもかならず老いがやってきて、じきにこの世からいなくなってしまう。あなた、私の仲間たちをいまのうちに撮ってくれない?」 田中喜美子さんが発した、この一言から始まった自分語りの映画です。 激しく、そして輝かしい日々を語ったのは1970年代にウーマンリブ、1980年代にフェミニズムの中心にいた14人の美女たち。 たとえば、メキシコと日本を往復し、鍼灸師となった田中美津さん。 女性学講座の草分けとなった井上輝子さん。 裁判支援活動、ダンサーを経て、今は高知県四万十市で環境活動に取り組む滝石典子さん、などなど。 中でも印象的だったのは、かつて友人たちからマドンナと呼ばれ、今は認知症介護施設で暮らす高橋ますみさん。 カメラが切り取った高橋さんの表情の、なんと穏やかで優しげなことか。 こういう人生の黄昏も良いじゃないかと思いました。 14人の方々は、日本の女性が置かれている同じ現実を語っているのですが、それをどんな風に語るか、そしてそういう現実の中でどんな風に生きてきたかは人それぞれです。 当り前のことですが、自分の人生は自分で切り開いていくしかない。 どの人も、そういった意志と力を兼ね備えた魅力的な人々です。 「世の中なんて、ちっとも変わっちゃいないじゃないか」とスネるのは簡単ですが、「今こそ語ろう」と口を開いてくれた先輩たちに、私は静かに耳を傾けたい。 これから先、私が生きて行く力を、そこからくみ取れるはずだから。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
何を怖れる フェミニズムを生きた女たち

上映時間
-

製作国
日本

製作年度

公開日
-