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プリデスティネーション
2015年2月28日公開無料配信

プリデスティネーション

PREDESTINATION

R15+972015年2月28日公開

Kurosawapapa

5.0

究極のタイムトラベル映画!

この映画は、好き嫌いは別として、 ある意味、究極のタイムトラベル映画と言ってもいい。 なにせ原作「輪廻の蛇」の作者が、SF界の巨匠 ロバート・A・ハインライン。 タイムマシーンを7回も使うため、度々 “タイムパラドックス” が生じ、 それを遺憾なくストーリーに反映させ、衝撃的な事実を導いているからだ。 前半50分間は、映画を見間違ったのでは と思わせるほどSFの匂いがしない。 語られるのは、性転換した男の人生。 性への違和感、 人生を壊した男への憎悪、 自己嫌悪、 絶望、、、 それらが重くのしかかる。 タイムトラベルの ”矛盾” から生まれた一人の人間の物語。 タイムマシーン(時標変界キット)が度々使われるのは、後半から。 それにより、前半の話を裏付け、驚愕の真相を明らかにしていく。 キャストは、 主人公であり、爆弾魔を追う時空警察エージェントにイーサン・ホーク。 顔、声、姿 を変えた迫力の演技を魅せる。 一方、性転換した男を演じたオーストラリアの女優サラ・スヌークの演技も秀逸。 この映画の 臨場感 と 迫真性 は、 二人の演技によるところが大きい。 尻尾を噛みグルグル回る “輪廻の蛇” 。 運命に選択肢はあるのか、それとも定められたものなのか。 タイムパラドックスが、 一人の人間の 年齢、 性別、 感情 を支配していく。 SF、 数奇なロマネスクストーリー、 サスペンス、 それら要素を120%満たした作品。 ファイナル・デスティネーション(最終目的地)が描かれた衝撃のラスト。 自分の尻尾を食べ続ける蛇は、最後は 全てを食い尽くす。  “愛” に飢えた 孤独な人間の、壮絶な人生。 頭をハンマーでガツンと殴られたような衝撃作です!

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