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シンデレラ (2015)

CINDERELLA

監督
ケネス・ブラナー
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3.92 / 評価:5318件

解説

古くから人々に親しまれている「シンデレラ」の物語を実写化したラブストーリー。継母と義姉妹から冷遇される日々を送っていた女性が、未来を切り開く姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、演技派俳優で『ヘンリー五世』などで監督としても高い評価を得ているケネス・ブラナー。テレビドラマ「ダウントン・アビー」で注目を浴びたリリー・ジェームズがシンデレラにふんし、その脇を『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、『英国王のスピーチ』のヘレナ・ボナム=カーターといった実力派が固めている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

貿易商を営む父親が再婚し、継母とその連れ子である姉妹ドリゼラとアナスタシアと暮らすことになったエラ(リリー・ジェームズ)。だが、父親が不慮の事故で命を落とし、それを機に継母と義理の姉妹からつらく当たられ、召使いのように扱われる毎日を送る。勇気と優しさが魔法の力になるという亡き母の教えを胸にひどい仕打ちに耐えてきたエラだったが、ついにこらえきれずに家を飛び出してしまう。森へと馬を走らせた彼女は、城で働いているという青年キット(リチャード・マッデン)と出会い、心惹(ひ)かれるが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
(C)2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

「シンデレラ」ゴージャスな舞踏会シーンが圧巻。アニメ版に忠実ながら「今っぽい」アレンジで女性の共感を呼ぶ新しい「シンデレラ」

 「アリス・イン・ワンダーランド」「マレフィセント」に続くディズニー・アニメの実写版。悪役の魔女が半ば善玉化した「マレフィセント」と違い、基本のキャラクターとストーリーはアニメに忠実。ヒロインのエラ(リリー・ジェームズ)が舞踏会に着ていくドレスの色も、アニメと同じブルーだ。衣装デザインは「恋におちたシェイクスピア」のサンディ・パウエル。プロダクョン・デザインは「タイタス」のダンテ・フェレッティ。2人の匠の技が光る舞踏会の場面は、この映画のゴージャスなテイストが満喫できる見せ場だ。エラと王子(リチャード・マッデン)がダンスを始めると、その動きに連れて周囲を取り巻く人々の輪が後退し、大理石の大広間が2人の存在感で満たされていく。このロマンチックな場面を、ケネス・ブラナー監督は、「戦争と平和」の舞踏会シーンを彷彿させる華やかなタッチでまとめあげた。さすがだ。

 面白いのは、「アナと雪の女王」から流行語になった「ありのままで」がテーマになっていること。舞踏会の魔法が解けて日常に戻ったあと、エラにとっては、名もなく持参金もないありのままの自分を王子にさらけ出せるかどうかが最大の試練となる。「すっぴんで好きな人の前に出られるか?」は女子の永遠の課題だが、これに立ち向かうエラの勇気に観客の共感を求めたところが、この映画の今っぽさのポイントだ。

 そんなエラと対比的に描かれる意地悪な継母のキャラも秀逸。彼女トレメイン夫人は、夫亡きあとの暮らしを維持するべくエラの父と再婚した女性。つまり、誰かに依存しなければ生きられない旧世代の女だ。彼女がエラを憎むのは、依存生活において武器となる若さと美貌と優しさをエラが完璧に備えていたから。そうした女の嫉妬心からエラをいじめぬくトレメイン夫人の哀しさを、ケイト・ブランシェットが実に見事に演じている。彼女の厚化粧が、エラの透明感を際立たせる役目を果たしている点にも注目!(矢崎由紀子)

映画.com(外部リンク)

2015年4月16日 更新

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