ここから本文です

アリスのままで (2014)

STILL ALICE

監督
リチャード・グラツァー
ウォッシュ・ウェストモアランド
  • みたいムービー 365
  • みたログ 1,815

3.61 / 評価:1431件

誰もがゆきつく先

  • chi******** さん
  • 2020年11月6日 20時14分
  • 閲覧数 451
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

可哀想・・と言うには、人ごと過ぎる気がして
自分は恐怖を感じた。

高齢になれば、誰しも、こうなるのは当然だと、
身近にいても、気にしないので、若年性アルツをテーマにするのだろうが
稀な病気なので、自分のことのようには、なかなか思えず
難しいテーマだと思う。

中学の頃に教わった、怖かった教師が、
認知症になり施設で車椅子生活をしている様子を聞き
輝いていた頃を知る人物が、そうなってしまうのを目の当たりにすると
自分も残り少ないことを思い知らされるが、若い頃は実感が難しい。

映画の良かった点は
遺伝性の若年性アルツハイマー病に関する内容が正確だったことと
皆、良い人だが、ありえないような良い人ではなくリアルだったこと。
特に、夫が、仕事を優先してしまうこと。
妻のために、仕事も捨て、常にそばにいることを選ぶのは
美談であっても、現実味がなく
仕事を頑張らないと、妻を養うことも難しくなるのだから。

残念だった点は、
周りの人の苦悩が、表現されていなかったこと。

例えば、遺伝性の疾患ということで
娘や息子は、検査するかどうかでも、相当な葛藤があったはずだが
電話の中で結果だけが伝えられる。
1人は検査自体を拒否したと分かれば、裏で何があったかは
視聴者が想像できるだろうということだと思うが
映像や台詞がないと・・・

終盤は、娘すら娘だと分かっていないようだが、
そうなってしまった直後は、娘にとっては相当、
ショックなはずだが、一切、省かれているので
驚くほど何もなく、受け入れてしまっているように見える。

重ねて、アリスが綺麗過ぎる。
現実は、もっと過酷で、見苦しいことも
周りに迷惑をかけてしまうこともあるはずだが、ほぼ語られず
壊れてゆく自分を素直に受け入れるばかりで
それが理想なのは分かるのだが、そこに至るまでには、色々あるはず。
その色々を具体的に表現するのが、映画なのでは?と。

終始、表現が控えめで、淡々としているので損をしている。
もう少し、泥くさい方が、感動し易かった気がした。
が、いい映画だと思った。

「私の中のあなた」でも、デザイナーベイビーが出てくるが
この映画でも、陽性だったアナが、「人工授精前で良かった。
体外の段階で検査できるから赤ちゃんへの遺伝は防げる」と言う。
こういう使われ方の方が、多いのだろうから、
医療の進歩は素晴らしいと、自分は思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 不気味
  • 恐怖
  • 知的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ