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セッション (2014)

WHIPLASH

監督
デイミアン・チャゼル
  • みたいムービー 4,549
  • みたログ 1.1万

4.10 / 評価:8242件

喧嘩していたリズムが最後に至福へ

  • kaz******** さん
  • 2021年5月11日 10時04分
  • 閲覧数 90
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

「スポ根」ものを音楽に移したような作品。才能あるもの同士が闘って最後に完璧な音楽を創り上げる瞬間、それまでのわだかまりが吹っ飛んでしまう不思議な映画だ。
 シェイファー音楽院に入学したニーマンは、指揮者のフレッチャーにスカウトされジャズバンドにドラマーとして入団する。しかし、フレッチャーの指導は『偉大な奏者』を育て上げるために異常なまでに過酷だった。少しのミスに椅子を投げつけたり、三人のドラマーに対して演奏を競わせ、容赦なく罵倒する。ニーマンはこの指導に、恋人との交際も断り、血豆をつぶしながらひたすら耐えて主奏者を勝ち取る。そして有能な奏者はプロからのスカウトもあるというジャズコンテストに臨むのだが、彼の乗ったバスがパンクをしてしまい・・・・・・。
 フレッチャーの異常な指導は、音程のずれている奏者に自己申告をさせ退場を迫るといったもの。しかし、音程がずれていたのは他の奏者だった。ショーンというかつての天才学生が亡くなり、その演奏を聴かせるシーンがあるが、その死因は実は首吊りだった。この時にフレッチャーが流す涙は自戒の念に押されたものだったのか。精神的苦痛を与え期待以上のとこまで押し上げる『英才教育』に、学院を辞めた彼が反省の弁を述べたのは当然のことだった。
 『チャーリー・パーカーが“バード”になれたのはジョーンズにシンバルを投げられたからだ』という逸話をまさに実践していたのだ。
 主奏者に選ばれたニーマンは、フレッチャーの非情な指導に食らいついていく根性のある努力家だが、自らの才能に慢心しているところがある。恋人のニコルに「偉大になる邪魔になる」といって交際を断る。事故に遭って自由に動かせない手で演奏に臨み大会を台無しにしてしまうなど。そういう彼なればこそフレッチャーと渉りあえたのかもしれない。最後のシーンのマイルズ・テラーのドラムさばきに心が震えた。

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音楽

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