あらすじ・解説
18世紀末イギリス、若かりしころからロイヤル・アカデミーで評判だった自由な芸術家のターナー(ティモシー・スポール)は、インスピレーションを得るために旅に出ることが多かった。また異色の作風から、画壇や観る者に理解されないこともあった。そんなある日、助手を務めていた父親が突然他界してしまい衝撃を受ける。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(37件)
- なんなん?
1.0点
ターナーのエピソードを知ることができたのは収穫でしたが、あまりにもブ男に描かれていたのが残念でなりません。盛りすぎだと思います。
- nir********
3.0点
ターナー。絵はイギリスでも日本でも人気があって、良く展覧会もあるけど画家がどういう生活をしてきたのか、どんな人なのか良く知らなかったので背景を知る良い機会になりました。 ざっくりだけど、好きに生きて、才能をきちんと認められた画家だったのね。 なかなかこういう人はいないかも。 世の中の多くの天才が、ターナーのように才能を存分に発揮出来る社会になるといいなぁ。
- fg9********
4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 19世紀のイギリス。 有名画家のターナー(ティモシー・スポール)は、ひとりでふらりと各地へ旅に出向いてはスケッチを書きため、やがて家へ戻ると今度はアトリエにこもってひたすら絵の仕上げに没頭する、自由気ままな芸術家生活を送っていた。 しかし、長年そんな彼の生活を支えてくれていた最愛の父がついにこの世を去り、ターナーは悲しみに暮れることになる。 その後彼は、とある港町で宿屋を営む中年女性ソフィア(マリオン・ベイリー)と出会い、心の安らぎを覚えるようになる。 ウォルシュさんのレビューのとおり、『オープニングのカットから、すべてのカットが絵画のように美しい。』作品だった。 オープニングの、川縁を二人の女性が雑談しながら歩いてくるワンシーンは、それだけで額縁に納めてしまいたくなる名画だった。 以降も、画面が切り替わる度に、サブタイトルの『光に愛を求めて』の「映像」…いや…「映画」…画面を切り取ればそのまま「名画」……にハッとさせられること仕切りだった。 ストーリー的には、ターナーと宿屋の女将・ソフィアとの展開には驚いたが、このソフィアが聡明でポジティヴに光り輝いているのに対して、メイドのドロシー・アトキンソンの陰のある演技が本作に深みを与えていた。 また、女性の天文学者のプリズムの実験も興味深かったし、ターナーが写真家に言及する「写真のカラー化」の件も面白かった。 ただ、ターナーの晩年の為人(ひととなり)を垣間見せるためには必要だったかも知れないが、性描写は本作にあまり相応しいとは思えなかったので、☆一つ減じた。 なお、ウォルシュさんのレビューに『格調高い英国を描く監督として、私の中でジェームズ・アイボリーと双璧を成すマイク・リー監督』とあったが、ジェームズ・アイボリー監督作品は何作も観ているものの、マイク・リー監督作品は初めて接したので情けなさに消え入りたい心境です。 マイク・リー監督……メンゴ……。
- imo********
2.0点
観終わた後、「やっと終わったか」という感想しか正直思い浮かばなかった。 この映画はターナーさんの伝記映画である。 彼はとても個性的だが、けっして「不運」、「不幸」な男ではなかったことが わかった。 そういう意味で、まったく共感できなかった。 「不幸」であっても、なにか人類の普遍を追求している芸術家に 私は共感する。 彼は、なんだかんだいってけっこう幸せな生涯を送ったのだ。 共感できる、深い芸術家の映画が観たいものだ。
- おおぶね
5.0点
ナショナル・ギャラリーに行くと、ターナーのために作られた美術館かと思える。テイトも同じだ。 もちろん、「大使たち」やフェルメールの作品もあるのだが、ターナー作品が一番多かったように思える。 この映画でも描かれているが、10万ポンドで買うというジロットという会社社長の言葉を拒否して国家に寄付することにしている。 ピカソも相続税が払えなかったから、寄付している。 じゃあ、画家は何のために描いているのだろうと思うことがある。 ターナーの後半生を(おそらく)丹念に描いている。有名な帆船の柱に縛り付けてという話も描かれている。他の印象派の画家ほどドラマティックな人生は送っていないはずだが、実は時々出てくるように、母が精神をやられていて、学歴もなくて、ここまでになったのだ。 天才が生まれる家庭は親が狂人か、本人が狂人かのどちらかだと思う。 目が悪くなったんじゃないの、という批判も描かれていて、かわいそうだ。ずっと後になるモネは実際に目が悪かったというから、ターナーの先見性?が分かる。大衆演劇で攻撃されるのも辛い。 ゴッホなどがポスト印象主義とすれば、プレ印象主義だ。ロマン主義とはいえないような気がする。 何よりも映像がきれいで、ターナーの絵を見ているようだ。 小さい頃使っていたターナー絵の具が使われるのかと思ったが、岩絵具だった。当たり前だけど。 でも、みんなターナーという会社の絵の具を使って描いていたものだった。 こんな地味な映画が作られるだけでうれしい。 是非、観てくださいとはとてもいえないが、不思議な映画だった。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。
受賞歴
カンヌ国際映画祭第67回
NY批評家協会賞第80回