ここから本文です

ターナー、光に愛を求めて (2014)

MR. TURNER

監督
マイク・リー
  • みたいムービー 71
  • みたログ 187

3.14 / 評価:130件

光を求めて

  • sombra_viento773 さん
  • 2016年7月19日 13時29分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

主役のスポール始め、俳優たちが活き活きとして、その時代に正にあのように生きていたかのような存在感が素晴らしい。その表情の作り方。声の出し方、動き…
さらに音楽、美術、衣装、言葉などの時代考証がリアルに響きます。
物語が特にあるわけではなく、一人の
時代をつき抜けた表現に至る
アーティストの表と裏の複雑な人生を
淡々と、でもダレる事なく描き切るのは
ターナーその人に類い稀な探求したくなる魅力があったから、と思う。
何よりターナーの絵の題材となった、彼が見、感じたであろう、当時の風景や風物をよく再現したことに拍手。
それと、画家なるものの重労働や悲哀や愚かさも、丹念に描かれている。さらに周りを巻き込む残酷さも。父親やメイドの献身…それも何もかも芸術のため。以前見た、青い耳飾りの女の、フェルメールも残酷だった。

一番の見ものは、ロイヤルアカデミーでの展示の際の最終加筆に、隣のコンスタンブルに刺激を受けて、彼がやった事。面白い!あれこそ画家の戦い…。

描くことは生きる事だから、時に悲劇も起きて、受け入れられていないと思う画家がどんどん窮地に陥る、それもまた丁寧に描かれていて悲惨なのになぜか滑稽でもあり…

流行りの新しき作風に、ターナーの発する呻き声も笑えた。まさに嘲笑っていた彼。

俗な解説で真の画家を理解しない若者へのパイの質問。辛辣で的を得すぎている。

リアルな表現力によって観客を刺激するマイク・リーという監督。確かにターナーのように、感じ黙々と表現に磨きをかけて来た監督なのだろう。ターナーの時代と何ら変わる事のない、今に通じる表現者の栄光や、陰や複雑や悲哀をリー監督自身も感じているのだろう…きっと。

他の作品も是非見ようと思った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ