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ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
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  • みたログ 4,064

3.82 / 評価:2671件

偽善、蔑み、搾取の連鎖。本当の悪は誰か

  • plu***** さん
  • 2016年5月2日 12時25分
  • 閲覧数 1919
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

金物泥棒で何とかその日を生き延びる主人公、足を洗って真面目に働こうと売り先の産廃屋の社長に直談判するも断られてしまう。盗品だと知りつつ買い取っている社長からでる『泥棒を雇うつもりはない』という偽善的な言葉。そして主人公は、偶然知ったパパラッチという仕事を手に入れる。それは他人のプライバシーを盗み、それをTV局に販売する仕事。人の死や悲劇はディレクターによって『正義』と言う言葉でラッピングされ視聴者に届けられる。
それはまさに、盗品を買い取る産廃屋の社長と似た構図の偽善だった。
本当の悪は誰なのか?
金物屋の社長は?
自分の出世の為にパパラッチから『盗品』を買い取るディレクターは?
主人公が最後に裁きを受けないのも、彼一人が悪ではないという観客への問いかけだと思う。

もう1つは搾取の連鎖。
成功を手に入れた彼は映像を買い取る女性ディレクターをデートに誘う。
彼女は言う。『こんなに年上の私をなぜ?』。
主人公は答えないが、それはおそらく偽善の上に成り立つ成功者への復讐。
だから彼は、価格交渉で抗う彼女に言い放つ。『これからは、ベッドの中で俺の要望を断るな』と。
相棒の少年にも彼は復讐をする。求人に応募してきた彼は、まさに少し前の主人公と似たような境遇だった。主人公はそこから抜け出したくて、『最初は無給でもいいから雇ってほしい』と懇願した。でも少年は、最初は無給でと言う主人公のオファーを断った。『お金が必要なんだ』と。
蔑まれてきた者が、そこからさらに蔑みを連鎖してしまう悲劇。主人公の目が死んでいるのも、人への絶望感からのように見える。

偽善が蔑みを生み、そこから這い上がったものがさらに蔑みと搾取を生む。
そして人々の欲望がその回転スピードを上げていく社会。
主人公は最後に、3人の新人を雇う。
主人公が『殺した』少年とは明らかに違う、希望とやる気に満ち溢れた若者。
そこに何かのメッセージがあるのかと思うのだが、私には分からなかった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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