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ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
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  • みたログ 3,551

3.84 / 評価:2,444件

フレームの外に潜む狂気

  • さぶネバ さん
  • 2015年8月22日 12時44分
  • 閲覧数 6893
  • 役立ち度 45
    • 総合評価
    • ★★★★★

恐ろしくて魅惑的で、清々しくて潔い。この作品はそんな言葉がよく似合う傑作である。

ジェイク演じる主人公のルーは職も金もないが、志しだけは高い男。そんな彼がフリーのカメラマンになり、法も道徳も顧みない撮影法でめきめきと頭角をあらわしていく姿を描く。

この映画、ハイエナのようにスクープを追うカメラマンという視点にスポットを当てた設定と脚本もさることながら、何よりルーというキャラクターが素晴らしい。

まさに彼の人間を人間とも思わない性格と、スクープを追うカメラマンに必要な資質がガッチリはまるのだ。

カメラには無残にも射殺された亡骸が映し出される。それを見た視聴者は、なんて残忍な奴がこの世の中にいるんだ!と思いを巡らす。
しかし、本当の狂気はそのフレームの外にある。現実世界でもそうなのか?と思わせるこの構成は見事。

スクープを撮ったあと、ルーが身震いするその描写がいかに気持ちが悪いか。しかし、このキャラクターの魅力にやられてしまう理由は、彼の撮ったスクープ映像のように、一瞬でさえブレない彼の個性がそうさせる。

言葉たくみに人を誘うその説得力と、交渉力の高さ…自分の撮ったスクープは几帳面にも全部記録していくナルシシズムの高さ…人が血を流し倒れているのに、ずけずけとそこに踏み込む厚かましさ…
しかし、彼はそんなことなんとも思っていない。メシの種のためなら危険も顧みず、いち市民としての義務も放り出す。きっとこいつはこの仕事を選んでいなかったら詐欺師にでもなるしかないんじゃないだろうか?


練りこまれた脚本と、斬新な視点、メッセージ性、キャラクターの魅力と俳優陣の上手さ。おまけに、カークラッシュや銃撃戦というエンタメ的な要素もある。このジェイクがオスカーにノミネートされないなんておかしな話である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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