ナイトクローラー (2014)

レビューを読んだら、
後味が悪くて、何か暗そうなので、
スルーしようと思っていた本作だったが、
評価が良く、ジェイクギレンホールの、
演技が、凄いらしいので、観てみたくなり、
急きょ、鑑賞する事に。。。。。。



ダン、ギルロイ初監督、脚本作品



学歴もなく、仕事にあぶれたルイス＜ジェイク、ギレンホール＞は、
ある日事故現場を通りかかり、通称＜ナイトクローラー＞と呼ばれる、
報道スクープ専門の、パパラッチの存在を知る。

自分も、ビデオカメラ等を手に入れ、
事件、事故の現場の映像を、撮影する様になり、
彼の過激な映像は、テレビ局に、買い取られるようになるが、
ルイスの行動は、しだいに、エスカレートしていく。。。。。。





ロサンゼルスの、夜景が、とても美しく、
クールで、洗練された映像が、素晴らしい！



狭い部屋で、一人暮らし。
観葉植物に、毎日、水をやる。
友人もいない、孤独な日常。



ルイスというキャラクターは、グローバルレベルの、
悲惨な、労働環境に身を置く、３０歳以下の若者達の現状を、
ダン、ギルロイ監督が、知った事から、できたそうだ。



ダン、ギルロイ監督は、インタビューで、


「自分や、あなたも、ルイスになりうる、
日常に潜んでいる事を、伝えたかった。
ルイスのようなやり方で、成功するために、倫理をおかし、
部下から搾取しても、罰を受けず、成功できてしまうのが、
ハイパー資本主義の、現代だと思っています。
そんな今の世界を憂いて、警鐘を鳴らしているんだ」と、語っている。




ジェイク、ギレンホールは、この役のために、
１２㎏の、減量をしたそうだが、
不気味な形相で、役柄を見事に、演じ切っていて、
まさに迫真の、熱演で、スゴイ！！




迫力がある、カーチェイス、
ハラハラ、ドキドキ、心臓バクバクの、ストーリーは、
最後まで、スクリーンに、くぎずけになり、引き込まれた！



日常に潜む恐怖を、冷徹に、リアルに描いていて、
ホラー映画を観るより、何だか、ゾクゾクして、怖かった。



ダン、ギルロイ監督は、ルイスは、地を這うコヨーテのような、
動物的役柄だと思っていたので、空撮はしないと決め、
ネイチャードキュメンタリーのような、撮り方をしたそうだ。




パパラッチ、マスコミ、大衆の、一体誰が悪いのか？

誰とも言えない、全部だという気がした。



本作は、アメリカ社会に限った事ではなく、
今の世界で起こっている事の、ある意味、縮図だ。



観終わって、もちろんすっきりとした気分になる作品ではない。
でも、思っていたほど、すごい後味の悪さは、なかった。



ジェイクギレンホールの、演技が光る、

とても見応えがある、衝撃的な作品です！★