ここから本文です

ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
  • みたいムービー 1,442
  • みたログ 3,453

3.84 / 評価:2,402件

大衆がニュースに求めるものとは…

  • bakeneko さん
  • 2015年9月7日 7時09分
  • 閲覧数 1893
  • 役立ち度 20
    • 総合評価
    • ★★★★★

TV局に特ダネ映像を提供するべく警察無線を傍受して犯罪を撮る男のエスカレートしていく行動を通して、“ニュースに刺激と娯楽を求める人間心理の闇”を浮かび上がらせていく怪作で、主人公を演じたジェイク・ギレンホールのキモさは出色であります(夢に出てきそう!)。

偶然犯罪現場に遭遇して、フリーの映像提供者としてで現金を手にした失業中の青年が、その際見聞きしたノウハウと偏執的な行動力で犯罪映像を撮り始めるが、TV局のディレクターに次第に認められながら行動をエスカレートしていく様子を活写して、主人公の異常性に現代の報道&ニュースに対する大衆の歪んだ欲求と好奇心を見せていく作品で、主人公の人間性が欠落したキャラクターは“人道を無視して利己=刺激性のみを求める”現代人を象徴しています。

報道論理&人道を超えた“鬼畜報道記者もの”として、「地獄の英雄」のカーク・ダグラスや「危険な英雄」の石原慎太郎らの様にアンチ・ヒーローを活写していく作品で、TV局の視聴率への狂奔ぶりは「ネットワーク」も連想させますが、“プロでなくてアマチュアが報道映像を撮れる”という現在の状況が、“最低限の技量と仁義を持った過去作品の主人公キャラクター“を凌駕する怪物像を現出させています。

ジェイク・ギレンホールは“他人の感情を思い量る機能が完全に欠落して自己内部に深く堕ちこんでいるが、同時に社会的活動への参加欲求も持っている”という相反した主人公を目玉をギョロつかせて怪演していて、最低限の投稿マナーを持たずに自意識の肥大化した排泄物をネットワークに載せてくる現在のネトオタを連想させます。

昼間は太陽が燦燦と輝くロスアンゼルスの夜に蠢く“大衆の刺激への欲望”を一人の怪物に具現化して見せる問題作で、一抹の人間性も無い主人公を創り上げたジェイク・ギレンホールは“娯楽活劇のヒーロー役はもう廻って来ないんじゃないか?”と心配になるほどの怪演を見せてくれますよ!

ねたばれ?
劇中主人公がTVで観ている映画は「ダニー・ケイの黒いキツネ」で、催眠術で様々なキャラクターになって強くなったり弱くなったりする主人公が、本作の実体の無い主人公を象徴しています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • セクシー
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ