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ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
  • みたいムービー 1,441
  • みたログ 3,453

3.84 / 評価:2,402件

人間に内在するの醜さをえぐり出す

  • UrbanDockGoer さん
  • 2015年11月2日 4時55分
  • 閲覧数 1509
  • 役立ち度 20
    • 総合評価
    • ★★★★★

評判が高い本作、上映館が少ないがために観るチャンスを逸して来たが、やっと鑑賞することができた(観た映画館の最終上映日/最終回でした)。


《物語》
主人公のブルーム(ジェイク・ギレンホール)は窃盗品を売って生計を立てている。あるとき、交通事故現場で事故風景を撮影している男を見る。男はその映像をテレビ局に売るのだと言う。

ブルームはそういうことが金になることを知り、自分もやろうと思う。盗品を売って警察無線を傍受できる無線機を買い、事件・事故を待っては現場に駆け付ける。

最初にTV局ニュース制作現場の持ち込んだ銃撃事件被害者映像がディレクター ニーナ(レネ・ルッソ)に数万円で買い取ってもらうことに成功。

ブルームはそれを機に、その稼業にのめり込んでいく。助手を雇い、より過激に、刺激的映像を求めて撮り歩き、徐々に高額の買い取りを実現していくが・・・


《感想》
まず俺は勘違いをしていた。 作品解説にある“パパラッチ”という言葉から、てっきり有名人のスキャンダル写真を撮る男の話かとばかり思っていたが、有名人は1人も出て来ない。全て事件・事故。


それはともかく、凄くインパクトのある作品だった。
まず、主人公ブルームはどこまでもやなヤツ。まさにツバキを吐きかけたくなるヤツ。その設定と描写が徹底している。

冒頭から、コソ泥のくせに妙に言うことが大きいというかエラそうなことを言う。何でもかんでも交渉ごとと思っており、かならず吹っかけてくるし、相手の足元を見てくるから全く信用できない。誠意・正義・仁義・人情・倫理観一切無し。行動原理にあるものは金もうけと自分の欲求を満たすことのみ。


人間ここまでひどいことが出来るかということを突き詰めている。きっと「ヤクザの方が義理・人情があるだけまだまし」と思えて来る。最初は小悪人に見えた主人公は極悪人、というより究極のクズ人間であることが描かれる。


そんな人間描写が、これでもか、これでもかと畳みかけて来る。息がつまりそうなほど。その脚本・演技は凄いと思うのだが、制作者は何を描きたかったのだろう? 単なるエンタメと言うには楽しめるとは言い難い。

反面教師的に人の醜いところを徹底的にあぶり出しているのか?
人の不幸を食い物にするカメラマン、TV局,(直接描いてはいないが)人の不幸に食いつく視聴者をひっくるめて。ブルームほどひどいやつがそうそういたら大変な世の中になってしまうが、それぞれの立場に立ったら彼らのしていることを「これっぽっちも考えない」という人もまたほとんどいないだろう。「他人の不幸は蜜の味」てやつだ。 これを戒めるような作品? 


主演ジェイク・ギレンホールは凄い。冒頭からイッちゃってる目をしていると思ったが、この非人間ぶりを見事に演じている。



決して観て気持の良くなる作品ではないが、刺激の欲しいときのどうぞ。刺激はかなりもらえます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
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