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ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
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  • みたログ 3,454

3.84 / 評価:2,403件

いっそ潔い狂気。

  • じゃむとまるこ さん
  • 2015年8月24日 12時51分
  • 閲覧数 3711
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

狂気は眼に宿る、眼だけではなく口元も何やらゾワゾワ、顔面ホラーのジェイク・ギレンホールの役作りが凄い。
獲物を前にしてハイエナのようにカメラを回す姿に戦慄を感じるが、何やら痺れる魅力もある(汗)
9㎏減量、昼夜逆転生活で挑んだらしい。かつての名作『タクシードライバー』での一見善人に見えたトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)がじわじわと狂気をにじませるのと違い、本作の主人公ルーは冒頭から何やらキレたら怖い、を感じさせる。

学歴も職歴もないが頭は切れる、その切れ方はちんけな泥棒稼業から、天職とも思われるナイトクルーラーの世界へ足を踏み入れる。
夜な夜な警察無線を傍受、猛スピードで車を走らせ犯罪や事故現場での悲惨な映像をTY局に売り込む。
なぜ、こういう職業が成り立つか、視聴率のために倫理をも踏み外すテレビ業界、そして、非難しながらも衝撃的映像に刺激を求める視聴者のニーズ。
米国社会の暗部だろうが、日本社会も米国に追随していると感じざるを得ない面がある。
自己中心的冷血な理屈屋であるルー(ギレンホール)、こういう人物は特殊ではなくなっている気がする、自己弁護に長け常に強気、情は無く冷血で平気でうそをつく。
本作はホラーサスペンスのジャンルかもしれないが社会派映画の側面も持っているように思う。

明らかに彼は犯罪者である、テレビ局の要求に応えること、そこに何のためらいもなく超えてはならない社会正義と倫理の一線を越える、そしてまた視聴率競争に追い詰められた番組ディレクター(レネ・ルッソ好演)も報道倫理を易々と超えてしまう、良心の声は上がっても何の役にも立たない。

とにかくサイコパスなのにどこか魅力があるナルシスト、そんな感じをジェイク・ギレンホールが突き抜けた演技です。

映像も素晴らしい、犯罪都市LAの夜のキラキラ光る灯りが美しく危険。
そして脚本が良いです、主人公ルーの台詞が現代社会の病理の縮図のような気がします。

そして、そうは感じさせてもあくまでも社会派映画ではない。
手に汗握るカーチェイス、銃撃戦、も秀逸で、ゾクゾク、ゾワゾワ、大いに楽しませてくれます。
ルーは人生の成功の一歩を掴みとりますが、一寸先は闇の世界、さてさてどうなりますか、というとりあえずの怖い結末にカタルシスは有りや無きや?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
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