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ナイトクローラー (2014)

NIGHTCRAWLER

監督
ダン・ギルロイ
  • みたいムービー 2,215
  • みたログ 4,074

3.82 / 評価:2687件

脚本が俊逸です

  • 月光雀 さん
  • 2016年2月11日 23時06分
  • 閲覧数 1151
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

私は映画作品の中で、最も重要なのは脚本だと思っています。
どんなに優秀な監督や役者、スタッフが揃っていても、脚本が駄目なら
全て台無しになる可能性が非常に高い。
その点でこの作品は、さすがアカデミー賞脚本賞にノミネートされただけ
の事はあると感じました。

まず第一に、ご都合主義の無い生々しいリアリティがあります。
ニーナの主人公への対応も、その業界のプロらしさが充分過ぎるほど表現
されていますし、特に中盤の主人公との駆け引きは、一流の会話劇でした。

また、金を稼ぐ事は簡単ではないという事も、きっちりと描かれています。
世の中のほとんどの人は、食っていくために毎日毎日自分を取り巻く環境
に順応し、必死に頑張っているのです。
だからでしょうか。人の不幸を喰い物にしている主人公を、心から憎めな
いのは。

ライバルも超優秀。取った取られたの世界。どこの国も一緒です。
キレイ事など言ってはいられない。世の中はそんなに甘くない。
途中途中で挫折を挟むのも、物語に引き込まれる理由の一つでしょう。
とにかく主人公の一つ一つの行動に、強い説得力があります。

そして中盤以降、主人公の行動はとことんゲスくなっていきます。
一歩間違えれば犯罪者です。
ですが仕事が最高に上手くいった高揚感が、強く伝わってきます。
これは今まで観たどの映画にも当てはまらない、独創性が非常に強いと
感じました。

今までこき使われてきた助手の反撃も、実に理にかなっていて面白い。
命を掛けたクライマックスの盛り上げ方も、非常に上手いです。

そしてその時の助手が、常識人の代弁者となっています。
今までの展開で当たり前となってきている、主人公の常軌を逸した行動
を、「実は間違っているんだ」と観客に訴えているかのようです。
そこに、エンターテイメントとしての良心を感じました。

後味こそあまり良くはありませんが、見応えのある作品です。
お勧めします。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
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