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クリミナル・アフェア 魔警
2015年2月14日公開

クリミナル・アフェア 魔警

魔警/THAT DEMON WITHIN

R15+1112015年2月14日公開

fg9********

4.0

チョットやり過ぎ的な感はあったが……

 …香港のダンテ・ラム監督作品だ。  同監督の作品では、『ビースト・ストーカー/証人(2008)…☆四つ』、『密告・者(2010)…☆五つ』、『コンシェンス/裏切りの炎(2010)…☆四つ』と観てきて、いずれも好評価だったので愉しみにみる。  …あらすじは、解説のとおり。  心の奥に人知れぬトラウマを抱えて、なかなか周囲の人間とはそりが合わず、各部署を異動続きの香港警察の一員デイヴ(ダニエル・ウー)。  目下彼が勤務する救急病院に、ある日、瀕死の重傷の男が担ぎ込まれ、同じ血液型を持つデイヴが輸血に協力して、男は一命を取り留める。  その後、特捜部の連中から、男の正体が近ごろ世間を騒がす武装強盗団の首領ホン(ニック・チョン)だったと知らされ、デイヴは驚くと同時に、それがきっかけで彼の心の闇の扉が開くこととなり…。  ニック・チョンは大好きな俳優で、最近観た『レクイエム 最後の銃弾』が記憶に新しい。  『それがきっかけで彼の心の闇の扉が開くこととなり…』というのは、ホンが幼少期のトラウマになっている人物にソックリだったのだが、取り敢えずは休暇をとって、単身で武装強盗団(鬼王団)を追い詰めていく。  そんな最中、デイヴの前にホンが現われて、先ずは鬼王団のメンバーを仲間割れさせて壊滅の導くという策を仄めかされる。  で、この辺りから、ホンなる悪党が今も現に実在するのか?、はたまた、デイヴの心の闇の裡での具現か?…との疑問を抱きながら観続けることになる。  で、デイヴの幼少期のトラウマも徐々に明かされることになるが、彼の父親は厳格というよりは暴力的なオヤジで虐待的な酷い目に遭っていたのだった。  そのオヤジとデモ行進をしている時に、オヤジが火炎瓶を投げようとしたところを、警官に阻止されてオヤジは火達磨になって死んでしまったのだった。  で、デイヴは、クソッタレのオヤジだったが復讐をこめて警官の家に放火してしまう。この警官がホンに似ていて、母親を庇って焼け死んでしまったのだ。  復讐を果たしたとは言え、デイヴは罪悪感に苛まれ、自らの背中をベルトで鞭打ちながら、その傍らで、その警官の母親を自分の母親のように甲斐甲斐しく面倒を看ていたのだった。  デイヴの幼少期のトラウマの話しだけでこんなにも長くなってしまったので、結論へ急ごう。  ネタバレになってしまうが、とどのつまりは、ホンは既に死亡していて、幼少期にトラウマになっていたホン似の警官が、デイブの心の闇に巣喰って行動していたのだった……と自分的には解釈したが、違っているのかしらん?  そんな疑心暗鬼を、結末のド派手なカーアクション、ガソリンスタンドの大爆発が雲散霧消してくれるのだ。  そして、デイヴも業火に焼かれるようにして、いや、自らの裡に潜む『魔警』を浄化するかのように火達磨になってしまうのだった。  そして、エンドクレジットの前に、『誰の中にも悪は存在する』とテロップが流れるのだが、流石にこれはチョットやり過ぎ的な感はあったが、十分に見応えのある作品だった。

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