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ブルックリンの恋人たち (2014)

SONG ONE

監督
ケイト・バーカー=フロイランド
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2.71 / 評価:416件

解説

『プラダを着た悪魔』『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイが、主演と製作を務めたラブロマンス。事故で意識が失われた状態に陥った弟の日記を基に、彼の歩んだ道をたどっていた女性に待ち受ける恋を見つめる。メガホンを取るのは、『プラダを着た悪魔』で監督助手を務めていた新鋭ケイト・バーカー=フロイランド。『タイムクルセイド ドルフと聖地騎士団』のジョニー・フリン、『メルビンとハワード』などのメアリー・スティーンバージェンが脇を固める。甘く切ない物語に加え、舞台となるブルックリンの街並みも必見。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

人類博士号の取得を目指しながらモロッコに暮らすフラニー(アン・ハサウェイ)に、ミュージシャン志望の弟ヘンリー(ベン・ローゼンフィールド)が交通事故に遭って意識が戻らないという知らせが届く。慌てて家族のいるニューヨークへ飛んだフラニーは、弟の部屋で彼の日記を見つける。それを手に、ヘンリーのアルバイト先だったギター店や恋人と行ったダイナーなどを巡り、ケンカ別れしたままだった彼の尊さをかみしめる。ある日、ヘンリーが敬愛していたミュージシャンのジェイムズ(ジョニー・フリン)と出会うが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014 Song One Funding LLC All Rights Reserved
(C)2014 Song One Funding LLC All Rights Reserved

「ブルックリンの恋人たち」アン・ハサウェイ初製作、フォーク・ソングと孤独が?げた儚いロマンス

 アン・ハサウェイ、初めてのプロデュース作はニューヨークのブルックリンを舞台にした、繊細なロマンスである。アンが演じるクロエは、博士号を目指してモロッコでフィールド・ワークに勤しんでいたが、一本の電話で実家のニューヨークに呼び戻される。フォーク・ミュージシャンを目指していた弟のヘンリーが交通事故に遭い、意識不明の重体に陥ったのだ。ヘンリーのノートをもとに、クロエはブルックリンにおける彼の生活を追体験し、ヘンリーの魂を見つめようとする。

 ニューヨーカーでありながらブルックリンの文化に疎い「余所者」のクロエの目を借りて、この地で盛り上がっているアメリカーナなニュー・フォーク・シーンを紹介する、というのが、この映画の真の狙いなのだろう。フォークやブルースといったアメリカのルーツ・ミュージックに影響されたバンドやミュージシャンが、ライブ・シーンに登場する。ウィリアムズバーグの古いライブハウス、ピート・キャンディ・ストア等をロケに使ったシーンで、フィドルやアコーディオンを取り入れたザ・フェリス・ブラザーズや、日本でも人気のあるシャロン・ヴァン・エッテンの歌声が聞けるのが嬉しい。ヘンリーの憧れのミュージシャン、ジェームズ・フォースターの曲を手がけるのは、インディ・ミュージシャンのジェニー・ルイスとジョナサン・ライブのコンビだ。

 そんな、街と音楽のリアリティに対して、クロエとジョニー・フリン演じるジェームズの恋は非常に儚い。孤独を媒介に一瞬つながった2人の様子を、フロイランド監督はブルックリンならではのおとぎ話として描きたかったのかもしれない。弟が買っていたチケットでクロエがジェームズのライブに行ったことをきっかけに、二人の交流が始まる。クロエは彼と共に街に出て、弟が好きだったであろう街の雑踏やイースト・リバーの流れる音を録音し、それをヘンリーに聞かせることで彼の意識を呼び覚まそうとする。弟との断絶の記憶と、彼を失う恐怖と悲しみがあまりに深いせいか、クロエというキャラクターが本来どんな女性なのか明確に伝わってこないのが、ちょっと残念だ。(山崎まどか)

映画.com(外部リンク)

2015年3月12日 更新

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