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妻への家路
2015年3月6日公開

妻への家路

歸来/COMING HOME

1102015年3月6日公開

ピカリコトッキー

4.0

ネタバレ「HACHI」の反対バージョンってとこですか

文化大革命が終わり罪が解かれた父は、家に戻って来るけど痴呆になった女房に自分を分かってもらいたいため近くの部屋に住み出す。 毎日、汽車の着く時間に駅で待っていると分かると、先乗りして駅から降りて来る。 娘が習っていたピアノの旋律を直したいと聞くと、自から旋律師になって家に入っていく。 反政府の罪で20年働いていた現場から多くの手紙を書いていたので、それを送って主人だと分からせようと代読する。それだけが主人だと認識するのだ。 だから、こっそり最近の手紙だと言い、別々に住んでいた娘を許してやりなさいと助言もする。政府に捕まると家族も危ないため、娘は父の写真だけを切り取っていたからだ。そのため母が痴呆になったと言ってもいい。 年月が過ぎ、自から自転車を漕いで女房を乗せて駅まで迎えに出かけるのだ。 そうなるともう、可哀想という言葉しか思い浮かばない。 ピアノで夫婦だけが分かる曲を弾いていると、後ろから肩にそっと手を当てて来る。よほど懐かしかったのだろう。 そこで涙がポロッと出る。計3回泣かせてもらった。

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