SWの哲学を踏襲。ついに再開!のワクワク感
- chanrinsham さん
- 2020年11月8日 20時13分
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4年半ぶりに再見。新キャラであるレイ、フィン、ポー、BB-8はみんな魅力的!SWの大事な哲学はそのままで、旧キャラを登場させつつ、きちんと世代交代をしている。ついに再開!というワクワク感が素晴らしい。
EP4と同じ、カイロレンが弱い、ファーストオーダーの説明なしといった批判は、いずれも理解できる。でもSWの哲学を踏襲するのがこのシリーズにとっては重要なので、ストーリーがかぶるのは仕方ない。ローマ帝国の歴史とかを見ても、結構似たようなことをやっている皇帝ばかりだ。
エピソード4でデススターを破壊したのと同じように、最後はデススターお化けみたいなのを破壊して、アイルランドでロケしたルークにレイがライトセーバーを手渡す寸前で、次作にお預け。
エピソード5で、ルークがダースベイダーにお前の父だと告げられる衝撃の場面を彷彿とさせる場面で、今度はその次の世代が対決する。ダースベイダーの孫カイロレンとハンソロだ。
ハリソン・フォードのかねてからの希望で、ついにここで消えることにしたんでしょうけど、ショック。。。エピソード8復活希望!ルークと同じように、片腕切り落とされるだけだったら、地底で拾われて氷水の中突っ込んでぷはーっと蘇生できたかもしれないが、あれじゃ無理かな…。
ハンソロとカイロレン親子関係を明かすのをもう少し引っ張っても良かったと思うが、それはさすがにエピソード5のパロディになっちゃうかな。
BB-8もC-3POとR2-D2を超えるかわいさ!ダルマさんのような上部と下部がマグネットかなんかでくっついてる柔軟な構造がよい。高速で動いているときに苔やドロがつくと思うけど、自動的に取り除く仕組みなんだろうか。ポーを救えなかったと知ってうなだれたり、レイとフィンに板挟みになったりするコミカルな動きも良い。
フィンのお調子者キャラも良い。お前もレジスタンスか?と聞かれて、んなわけないじゃん、みたいだったのに、レイの前ではカッコつけてレジスタンスなんだぜ、とハッタリ。しかもソロには初めから見透かされていた!
Listen, Big Deal. You have another problem. Women always figure out the truth. Always.
ミレニアムファルコンで、ストームトルーパーが攻めてきたと思っていると、ドアが開いて現れたのは…ハンソロとチューバッカ!レイとフィンが伝説の人物に会えたという感動が、懐かしい人たちが帰ってきたというファンの感動に重ね合わされる。
SWを通底する一つのテーマが、不安や恐れといったネガティブな感情との相克だ。カイロレンは、自分の祖父ダースベイダーを超える存在になれないのではないか?最高指導者に認めてもらえないのではないか?という妄想的な恐怖にとらわれており、それが周囲への怒りやレジスタンスへの怒りとしてぶちまけられる。これに対して、レイとフィンにも、過去や現在の後悔や怒りをうまく対処して、今やるべきことに集中している。
FN…という記号でしか呼ばれたことがないから、ということでフィンと名前を付けられる。24601と番号で呼ばれていたレミゼラブルのジャンバルジャンを思い出す。しかし観客は、フィンがアフリカ系の俳優であることを知っている。彼の祖先も、アフリカから連れてこられた奴隷として、名もなき番号で呼ばれていたのだろうと想像すると複雑な気持ちになる。
今作の最大の疑問は、ジャクーのScavengerであるレイとは何者か?である。フォースを比較的すぐに使いこなしている、というか、タイトル通りフォースに目覚めているのは、何らかの天性があるはず。マズカナタの酒場の地下で、過去の記憶を呼び覚まされていることがヒントになりそうだ。
酒場の地下は、エピソード5でルークが自分の恐怖心と闘っていた洞窟を彷彿とさせる。が、自分の苦しい過去と闘う姿は、ルークというよりむしろダースベイダーに近いかもしれない。レイは美しくて、なかなか過去や現在のコンプレックスがあるように見えないんだけど…。ハンソロとレイア姫の息子がなぜカイロレンに堕ちたのか…あまり見たくないが、これも次作にお預け。
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