ここから本文です

あん (2015)

監督
河瀬直美
  • みたいムービー 653
  • みたログ 3,783

4.15 / 評価:3660件

残念な点もある

  • mar******** さん
  • 2019年9月13日 7時41分
  • 閲覧数 3305
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

切なさもあり、ハンセン病について皆が詳しいわけではないので、社会的に問題があった事を知るきっかけになるであろう点は良い映画だと思う。

残念な点はいくつかある。

・バイトを雇うほど忙しい様にみえず、さらに経営的に余裕がないのにバイトを雇おうとしているのではと疑問がわく。

・樹木希林さんのセリフがやや不明瞭に感じる。
 演技でわざとかもしれないが、市原さん他が主役でもよかったと思う。
 樹木希林さんはどちらかというと主役というより脇役というイメージが自分にはあり、「樹木希林さんの遺作に!」、「孫と一緒の映画をとる!」などと制作されたかと思うと、なんだか商業的であざとい感じもする。(私がそんなに樹木希林さんが好きではないからかもしれない。)

・樹木希林さんの孫が演じるワカナが、なぜ「高校に進まないかもしれない」と思っているのかが、あまり見えてこない。(お顔はきれいだが中学生役としてはそこらへんの中学生に比べて、やや骨太すぎてゴツイ感じがした。高校生くらいに見える。)経済的に苦しいならどら焼きを頻繁に買う常連になる事や、食堂らしき所で天そばを食べたりすることはしないのでは?と思うし、母親の許可も得ずに勝手にカナリヤを入手することも難しいのではないかと思う。経済的に苦しいのを店主が知っているからどら焼きの失敗作を渡すのかもしれないが、不愛想な感じの店主なのに、なぜその子にだけ失敗作を渡すのか、その経緯も映画からは読み取れず疑問に思った。

・最初の方は店主が職人風に描かれている感じがしたのに、餡を全く作ってなかったのには驚いた。

・樹木希林演じる吉井徳江が、無責任に店主や自分がカナリヤを飼ってやるといっていたり、引き受けたくせにすぐ放した点が許せなかった。かごで飼われていた鳥は外ではまず生きていけない。寒さ暑さに弱いし、カラスや猫などに狙われるし、餌も自力でとれない。それに鳥かごが、あまり鳥の動くスペースがない狭すぎる、人にとっておしゃれなだけの鳥かごなので見ていてむかつく。鳥を飼ったことがない人のリアリティーのない脚本&映画って感じがした。

・ハンセン病について考えさせられるのは良いと思うが、砂の器なら泣けても、この映画ではなぜか泣けない。そういう人が多いのではと思うくらい、脚本や配役その他が少々残念。ハンセン病を扱っていて考えさせられるテーマなのに。ハンセン病かもしれないからクビにするようにとオーナーに言われた店主が、ハンセン病が完治しているか、体の調子はどうなのか、などを本人に聞かないのもおかしい。普通なら懸念があれば本人に健康状態は確認すると思う。吉井徳江が客先に出ても繁盛したのに、ハンセン病患者の噂があるからって、お店に全く誰もこなくなるなんておかしい。指がまがらない理由は多種多様あるのに、お客の誰もがハンセン病だと短絡的に考えるものかなと疑問がわいた。ワカナに、ハンセン病について本の写真を見せつつ、部活の先輩が本を読み上げて教えるっていう状況も普通ないよねと思ってしまう。ハンセン病について、映画中、手や足や鼻がとれる例やハンセン病患者がいたところを保健所の人が消毒するという例などを紹介してたけど、余計差別が進まないか少々不安な表現だと思った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ