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ナショナル・シアター・ライヴ2015/スカイライト (2014)

NATIONAL THEATRE LIVE: SKYLIGHT

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4.12 / 評価:33件

天窓の時代

  • sta******** さん
  • 2016年1月21日 21時41分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

役者さんが3人とも素晴らしかった。
下町エリアの学校で教師をするキャリーマリガン、かつての不倫相手でレストランチェーン経営者のビルナイ、名前は忘れましたがビルナイの息子で人のいいボンボン、この3人がマリガンのアパートで邂逅する一晩が描かれます。

キャリーマリガンはじつは育ちのいいアッパーミドル出身で、ビルナイはロウワーミドルから身をたててリッチになった人。
学生の頃にビルナイのレストランでアルバイトをしていたマリガンがオーナーのビルナイと不倫の恋に落ち、ビルナイの妻とも友情を育んでいたために、不倫が発覚して三方が傷付き、その後互いに連絡を断っていたけれど、妻の病死をきっかけにビルナイがマリガンのアパートを探して訪ねてくるところから話が始まります。

アッパーミドル出身が社会奉仕にアイデンティティーを求めるというのはイギリスではあるあるな事のようで、ひたすらお金とよい生活を求めるニューリッチとは価値観が違っていてうまくいくはずもなさそう。
ただ、意義のある仕事にやりがいを感じていても、貧しい生活に疲れているようでもあるので、最後にどちらを選ぶのかな、というのが興味深かった。
キャリーマリガンがそのあたりをエネルギッシュかつ繊細に演じており、ビルナイは底が浅くて貪欲だけれどイギリス的なユーモアにあふれた憎めない中年紳士を好演。
90年代のイギリスの下町の質素なアパートの様子を細かく再現した舞台美術もよかったです。

この頃はイギリスは不景気から立ち直ってバブルに向かってた頃なんですね。
保守的と思われていたイギリスが、天窓から見える空をひたすら見上げて伸びていた時代に、流れにのった人たちと、取り残されたアッパーミドル。
その後バブルがはじけて、彼らはどうなったのでしょう。

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