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ガールズ&パンツァー 劇場版
2015年11月21日公開

ガールズ&パンツァー 劇場版

GIRLS und PANZER der FILIM

1202015年11月21日公開

kei

5.0

これぞエンターテイメント

今更過ぎるのですが、レビュー。 ーー物語ーー かなり強引で、シナリオに精密さやテーマ性を期待してはいけません。独特な世界観設定と、大味なストーリーを受け入れられるかどうかで評価が大きく分かれるかと思います。 ただし、センスのいいセリフや、印象に残るシーンは非常に多く、テンポと娯楽性を優先した結果でしょう。全体の印象としてはおおざっぱですが、細部はむしろ執拗なまでに作りこまれています。 特に後半、策略と機転で敵を撃破していくシーンは爽快。 残酷描写は皆無で、あくまでスポーツとして戦車戦(というより戦車道)が描かれるため、気軽に観れるのも◎ また、過去の名作映画へのオマージュやパロディが豊富に散りばめられているので、そういうのが好きな人にはたまらないでしょう。 ーー配役ーー 声優に関しては脇役に至るまで全てのキャラクターがぴったりハマっています。 演技も十分で文句なし。配役と言っていいのか、戦車の使いどころも面白いです。弱そうな(事実性能では劣っている)戦車でも大活躍します。 私はあまり戦車は詳しくないのですが、気が付いたら女の子より戦車に目を奪われていました。 ーー演出ーー 度肝を抜かれました。凄まじいです。 映像と音楽、そして迫力の音響のつるべ打ち。瞬きをする暇すら与えられません。緻密に調整されていながら、しかし決して難解になることなく無く仕上がっています。 日本の、それもアニメがこのレベルを作ってしまうということに、ただただ驚嘆するばかり。 今となっては公開中の映画館は立川のシネマシティたけになってしまいましたが、自宅で視聴される方は音響的にオイシイシーンがテンコ盛りの作品なので是非サラウンドで聴いてみてほしいです。 私はこの作品の為に自宅のシステムをほぼ丸ごと入れ替えました(センターレス5.0ch→7.2.4ch→センターレス6.2.4ch。ただし、5.1chマスターの作品なので、無理にスピーカーを増やすよりかは4.1chくらいに収めても良い気がします)。 ドルビーアトモスやdtsXと言った次世代規格も素晴らしいんですが、これは洋画邦画を問わず、5.1CHにおける頂点の一つかも。残虐なシーンが一切ないのもGOOD。一度ハマると抜け出せなくなります。 ーー映像ーー 戦車のCGはアニメ調ですが、細部までこだわりぬいて再現されています。 またアクションの作画も、実写映画では絶対に不可能な動き方をしています。 でもその嘘やハッタリが気持ちよく決まっているのも素晴らしいところ。 これはガールズ&パンツァーという無茶が出来る世界観ならばこそですね。 また、背景のフォーカスはやや甘い所も見受けられるものの、人物の作画(と戦車のCG)はデジタル時代らしくシャープかつクリア。 TVシリーズの720pと比べてもディテールの差は歴然。 深夜アニメの劇場版で出来るクオリティとしては最高の水準だと思います。 ーー音楽ーー 曲単体の質も高いのですが、使いどころが非常に上手いです。 特にフィンランド民謡を激しい戦闘シーンに使っていたのは驚き。 ライバルのテーマ曲がキッズアニメ調全開の「ボコのテーマ」のアレンジなのに、余りにも強者の風格に満ちているのも笑いどころ。 その他全てにおいて演奏も音質も極めてハイレベル。 すばらしいです。 マーチ系の曲が嫌いだったはずなのに、いつのまにやらサントラをループ。そして気が付けばTVシリーズのサントラやテーマソングまで集める始末。 ラストのchouchoさんが唄う「piece of youth」もフレッシュかつ前向きでステキ。 ーー総評ーー ガルパンはいいぞ。

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