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デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」 (2015)

DIGIMON ADVENTURE tri.

監督
元永慶太郎
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  • みたログ 461

3.12 / 評価:433件

性格改変が多すぎるが、今後の展開次第

  • eri******** さん
  • 2015年12月8日 0時59分
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

良い点も悪い点も色々あるが、文字数の都合上、選ばれし子供たちの性格だけに絞って書きたい。

・まず太一が酷過ぎる。無印で子供たちの中で最も強靭な精神力を見せていたカッコイイ頼れる姿は完全に消え、何故か重度のチキンに。
戦うことに恐怖し、あろうことか仲間が全員戦っているのにビビって戦おうとしない姿に絶句した。作中ではその後なんとか戦闘に参加するが、あれでは間違いなく勇気の紋章が光らず、アグモンを進化させられないだろう。
葛藤を通して成長を描きたいのかも知れないが「恐怖を克服して太一が真の勇気を手に入れる」というエピソードは無印で既にやっている。だからこそメタルグレイモンやウォーグレイモンに進化させることができた。『勇気』と真逆の葛藤を今更与えても「なんでコイツまた同じネタで悩んでるんだ?勇気の紋章どこいった?」としか思えない。
少なくとも、最初は躊躇していても、仲間がやられたら意を決して自ら戦いに挑むくらいの勇気は最低限見せて欲しかった。仲間が傷ついているのに何もしない太一というのはいくらなんでも酷過ぎる。キャラの長所・根幹を完全に壊してしまう、こんなに下手な葛藤の描き方はないと思う。

・ヤマトは、慎重で精神的に脆い部分があるというのが大きな個性だったと思う。確かに無印の終盤でそれは克服したが、triのヤマトは没個性的になってしまっていてヤマトらしさを感じなかった。
「周りの人間を傷付けてしまうかも」というセンシティブな悩みを抱くのは、太一ではなく寧ろヤマトの方だろう。しかし今作のヤマトは終始好戦的で、かつての繊細さがなかった。
また、悩む太一に対するヤマトの態度に違和感を感じた。無印で、大変でも前に進まなくちゃいけないと主張する太一に対して、ヤマトは
「お前の言ってることは、確かに正しいよ!でもな、正しいだけじゃ、人の気持ちっていうのは、整理がつかないこともあるんだよ!」
「前に進むのが、正しいことだってわかっているさ!でもな、時には立ち止まって考えたいこともあるだろ?!」
と言っている。個人的にこの台詞は印象に残っているのだが、今作のヤマトの行動・言動は、かつてのこの考えと真逆だと思う。
仲間がやられても戦おうとしない太一の姿勢は論外だが、今作のヤマトは戦いになる前から太一の悩みを聞く気がなく最初から怒り狂うだけだった。上の台詞を言ったのと同一人物とは思えない態度だと感じた。成長して性格が変わることもあるだろうが、些かやり過ぎではなかろうか。

・空は声が似ていないことも相まって、落ち着きのない性格になってしまっていると感じた。

・光子郎が太一とヤマトの喧嘩中でも延々と話し続けていた場面は多くの方が指摘しているが、そうした空気の読めなさもそうだが、ミミを過剰に意識するのも光子郎の人物像と合致しない気がした。

・羽田に駆け付けるミミの態度が呑気というかバカ丸出しな感じになっているのも気になった。ミミは怪我をしていたら敵対しているデジモンであっても治療するほどの戦い嫌いなのだし、仲間やパルモンの安否を気遣う描写がなかったのには違和感を感じた。

・丈が受験勉強を理由に戦いに駆け付けないのは、かなり気になった。
丈は02の時に、自分を試験中に呼び出した伊織を優しく諭すシーンがあった。仲間のピンチなら試験中でも駆け付けるという意思を示したシーンだが、今作の丈の対応はこれに逆行していると感じた。丈も太一と同様、誠実の紋章をもつ人間らしくない姿を見せていて残念だった。

タケルとヒカリはあまり気にならかったが、他の6人については程度の差はあるものの全員に性格上の違和感があり、流石に多過ぎるのではないかと思う。


しかし、個人的にはこの不自然なまでに多過ぎる性格改変が「デジモンアドベンチャーtri」の今後の展開に関わってくるのではないかという希望的観測もしている。
まるで02のメンバーに関する記憶が丸ごと消えてるかのように太一達が振る舞っているので、何か記憶に異常が起きているのではないかと思う。ヤマトと空の交際がなかったことになっているのも妙である。もしかしたら「記憶だけでなく、各人の性格についても何か異常が起きている」というシナリオで、だから子供たちの性格も全体的におかしいのではないか、と思っている。

というより、そうでもないとこれほど多くの性格改変が起きている説明にならないというか、なんの理由もなく単に性格が変わってしまっているだけだとは信じたくないと言うのが本音である。

そういう意味でも、全6話の中の第1話なので今作だけでは総合的な評価を下せないと思う。ただ今作を単体として観た場合は、上記のような問題点があると感じた。
但し、全6話を観終えた結果、太一達の性格改変についてなんの説明も理由もないとなった時は、個人的には文句なしの☆1作品になる。色んな意味で、今後に期待。

詳細評価

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