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赤い玉、 (2015)

監督
高橋伴明
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2.94 / 評価:82件

ラストで逃げたらアカン

  • torakitirou さん
  • 2015年10月12日 18時06分
  • 閲覧数 2695
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

高橋伴明監督と奥田瑛二が組んだとなれば、そんじょそこらの恋愛映画になるはずはない。
その期待は裏切られない。

初っ端から不二子の体当たり演技が光る。
必然性があれば脱ぎます。
どこかのアイドル出身女優モドキが言ったが、彼女の間違いは必然性を判断するのは自分だと思っていること。
脱ぐ必然性を決めるのは監督であり、観客であることを、不二子はちゃんと弁えている。
だから、奥田瑛二と不二子が風呂で戯れるシーンで、二人の関係の結びつきや危うさが見事に浮かび上がる。

高橋伴明監督の手腕が見事に発揮された場面である。
奥田瑛二の役へのこだわりを象徴した場面である。

新人の村上由規乃の脱ぎっぷりも見事です。
グラビアと勘違いしたようなシーツに包まっただけの、甘ったるい映像なんかで誤魔化したりはしない。
人形の白い腕に弄ばれるシーンは秀逸でした。
これからが楽しみの女優の一人です。

昭和の時代『八月の濡れた砂』から日活ロマンポルノへと続く道のりへのオマージュとして捉えることができる作品である。
高橋伴明監督も、それを意識していたかもしれない。

でも、ラストシーンはいただけない。
昭和40年代の藤竜也や原田芳雄が無軌道な若者を演じていた時代なら、あのラストでいいだろう。

しかし、現在には相応しくない。
もっと、突っ張った展開にして欲しかった。

奥田瑛二が、映画の中での実体験を基にした脚本を監督する。
主演は村上由規乃が抜擢される。
男優との絡みのシーンに、奥田瑛二演じる時田は監督として映画の完成度を求める気持ちと、羨望や嫉妬の気持ちに揺れ動く。
そして……。
と、ここまで描いて欲しかった。

あのラストは逃げとしか感じられなかった。

でも、素晴らしい映画であることは間違いない。
できるだけ多くの人に映画館に足を運んでもらいたい。
そう言えるだけの価値がある映画だと思っています。

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