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Dearダニー 君へのうた
2015年9月5日公開

Dearダニー 君へのうた

DANNY COLLINS

PG121072015年9月5日公開

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4.0

ネタバレレノンからの手紙は届かなくとも

「人生は、少しだけ良いものなのかもしれない」と思える映画。 アル・パチーノファンなので手に取った映画ですが、あのギラついた眼光は消え、「40年間無駄にした」とぼやく中年シンガーを演じ切ったパチーノ…もう唸るしかない。 大豪邸に住み、自家用機を飛ばし、高級車に乗り、コンサートチケットはSold Outという、アーティストなら誰でも目指すような地位にいながら、それが幸せとは限らないという、一般人は絶対に抱くことの無い悩みを抱えた主人公。 何もかもが空虚で、意を決して家族に会いに行けば追い返される。家族からしてみれば当然のことだし、空回りすることは分かっていたはずなのに、レノンの手紙がきっかけで一歩を踏み出してしまった主人公、そして巻き込まれて行く周りの人達…。そのそれぞれの葛藤を見事表現したパチーノと周りの役者陣!とても良い話でした。 上手くいくことの方が少ない人生かもしれないけど、それでも少しだけ暖かい何かは存在してるのだと、そんな風に思わせてくれる映画でした。 マネージャーのフランクも渋くて凄くカッコよかった… 後半はずっと泣いてしまった。 そしてラストシーンが素晴らしい! 自分の人生の清算や正当化のために家族や周りを利用する金持ちはたくさんいるかもしれません。(これは私が庶民すぎる為に抱いている偏見です) ダニーもそんな節が見え隠れするのですが、それを払拭するラスト。利用する為ならあんなメモは取ってないと思う。 息子の病気、これを最後どう転ばすのかずっと考えていましたが、そうきたかと。 やっぱりアル・パチーノ大好きです。

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