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テラフォーマーズ (2016)

TERRAFORMARS

監督
三池崇史
  • みたいムービー 437
  • みたログ 3,681

2.32 / 評価:3,215件

アクション映画なのに休みの時間が長すぎる

  • サンゴ さん
  • 2019年1月24日 21時52分
  • 閲覧数 905
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

酷評は知っていたので、何の期待もせずに見ました。ネタ映画として面白いところが見つかればいいかな、ってぐらいで。
だけど、ほんとにこれを最後まで見るのは辛かった。

一番辛かった理由はものすごく大量の「休み」の時間。
アクション映画ってたいていは、アクション場面がありすぎて長すぎて疲れてちょっと飽きるぐらいなのに、この映画はすごい。
アクション映画とは思えないほど「止まっている」。
ゴキブリ星人が今にも襲ってきそうなのに、まるで遠い地域の映像でも見ているかのように立ち止まり、ちょっと顔をしかめたぐらいの薄いリアクションでボソボソと語り合う。

やっと戦闘に入ろうとすると、その瞬間に始まるのは、虫の説明ビデオ。
一人一人能力強化のために配合された昆虫が違うので、その昆虫の説明ビデオがナレーションで流れるのだ。
で、やっとアクション。
アクションはよく言えばテンポよく、悪くいえば見応えがないほど短かった。

あとは、ほとんどは変わり映えしない風景。
薄暗い宇宙船の中か、外に出てもとても火星とは思えないごく普通の地球の砂漠っぽい景色。
予算の都合だろうからしかたないけど。

あ、あとゴキブリ星人自体の造形ももうちょっとどうにかならなかったのか?
こういう映画って、モンスターの造形がちゃんと怖ければ、それだけでも評価が上がるのに、それがなかった。
原作はちらっと見たことある程度だけど、もっと気持ち悪かった。
気持ち悪いのを優先させると、客入りが悪くなると思ったのかなあ。
名前を出すのも申し訳ないぐらいだけど、「エイリアン」シリーズのエイリアンたちは、それぞれが恐ろしく、それなのに同時に美しいという素晴らしい造形美だった。
そんな名作と比べるまでもないけれど、せめてあんな造形美を目指して努力した跡ぐらいは見たかった。

あと・・・主役の伊藤英明さんもぜんっぜんハマってなかった。
こんなB級を通り越してC級映画を作るなら、人気の若手美形俳優女優だけで作ったほうがまだ見どころがあったのではないかと思う。
伊藤英明さんはいい俳優だけど、こんな漫画チックなバカ映画に出てると、なんともいえない哀れみがこみ上げてきて見てて辛い。

その点、山Pはハマってた。
この映画で唯一良かったのが終盤のバッタ山P。
そもそも、乗組員たちの中で、昆虫化してもなかなか綺麗にメイクしてもらってたのは女性陣と山Pだけ。
あとの男性陣は綺麗とかかっこいいとか程遠い、コミカルでブサイクで変なメイクだった。
山Pは唯一の男前担当として綺麗にメイクしてもらってて、一人だけ特撮ヒーローみたいだった。
この映画で唯一うるっとくるちょっといい話をもらってたのも山Pで、終盤に来てやっと見どころらしい見どころが見つかったぐらい。

しかし上映時間2時間は長過ぎる。
「止まってた」場面をざくざくカットして90分ぐらいにすればもうちょっとマシな評価になったかもしれない。
昆虫の説明ビデオの場面も、アクションの直前に入れなくても、他のタイミングで入れてみるとか。
あと、ものすごく簡単に死んでいく乗組員たちに関しては、いちいち境遇の説明とかもいらなかったんじゃないのかなあ。
結構説明に時間さいてるわりに何の見どころもなくあっさり死ぬから、まじめに聞いて損した、って感じになった。

昨日たまたま同じく和製アクションホラーの「アイアムアヒーロー」を見たばっかりで、どうしても比べてしまう。
「アイアムアヒーロー」の何が良かったって、監督やスタッフさんたちの映画への愛情がストレートに伝わってきたところ。
テラフォーマーズには、それが微塵も感じられない。
何をどう見せたくてこの映画を撮ったんだろう。
っていうか、そもそもそういう「意志」すら最初からなかったように見える。
何の情熱も意志もないなら、監督は断ってくれ。
B級でも失敗作でも、何かの意志が感じられれば、それなりの感想は持てる。
それがないなら、観客だけでなく、スタッフや演者さんたちが可哀想。

詳細評価

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演出
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音楽

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