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3.0点
ベトナム戦争で活躍したが今はろくでなしのヴィンセントが、ブルックリンのおんぼろ宅の隣に引っ越してきた母子家庭の息子オリバーの面倒を見る。ジャンクフード食べたり、競馬や酒場に連れて行ったり、付き合っている娼婦に会わせたりと、およそ教育的でない。 オリバーは学校の宿題「自分の身の回りの聖人」というテーマで、表面的にはダメ人間だが、実は過去に活躍した優しい心の持ち主であることを説明し、自分の面倒を見てくれたことに感謝する。 心和むお話ではあるし、ダメダメの生活を送っていても、ちゃんと他の人の役には立てるんですよというメッセージは良いと思う。聖人もただの人なのだ(After all, saints are human beings, very human beings.)。日本人にはなかなか共感しづらいシチュエーションかも。 今は福祉施設に入居している妻が、ヴィンセントを夫と認識せず医者だと思い込んでいるシーンは切なかった。 そしてその妻もあっけ亡くなくなってしまう。 「亡くなったの?」She died? 「いや、縮んでこの中にいるよ。」No, she shrank herself and she is living in this small box. でもその一方で娼婦を妊娠させているのだから…。やっぱ聖人は言い過ぎだなぁ。競馬もあっけなく当たり過ぎ。いじめっ子といじめられっ子もいつの間にか仲良しに。 オリバー役のジェイデン君はなかなか演技上手。
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