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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
2016年8月20日公開

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

SONG OF THE SEA

932016年8月20日公開

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5.0

ネタバレ妖精と人間の愛は別れる以外に成就しない!

(1) 6年前、母ブルナ(海の妖精セルキー;海ではアザラシ、陸では人間の姿)、父コナー、そしてベンは幸せに暮らしていた。ベンは犬クーを飼っていた。母のお腹には妹がいた。だが妹が産まれる夜、母ブルナはベンに形見の貝の笛を渡し、海に帰ってしまった。母はベンに「海の歌」をいつも歌ってあげていた。 (2) その6年後、妹シアーシャは6歳だが、話すことができなかった。兄ベンは「妹が産まれたから、母は去ってしまった」と思い、妹に意地悪だった。犬クーは、大きな犬になっていた。父コナーは、離島の灯台守だ。おばあちゃん(父コナーの母親)は、離島暮らしに反対で「ベンとシアーシャは街で暮らすべきだ」といつも言っていた。 (3) シアーシャが母の形見の貝を吹く。すると浮かぶ光の粒が、鍵と、その鍵で開ける箱までシアーシャを案内した。箱の中の白いコートを着て、シアーシャは海に入った。シアーシャは白いアザラシとなった。他のアザラシたちが、彼女を歓迎した。しかしシアーシャは途中で人間に戻り、溺れかける。 (4) 父コナーは、母が残した箱、鍵、白いコートを海に捨てた。父は、娘シアーシャが海に戻ることを恐れていた。「海の妖精セルキーとして、母の住む海に戻ってしまう」と思ったからだ。おばあちゃんが、ベンとシアーシャを引き取り、二人は街で暮らすことなった。 (5) 街の家で、シアーシャが巻貝の笛を吹く。それが「海の妖精セルキーの笛」と知った3人の妖精たち(ディナシー)が、シアーシャを誘拐した。というのはフクロウの魔女が妖精たち(ディナシー)を次々と石に変えてしまったからだ。海の妖精セルキーの歌は、彼らを石から元の姿に戻すことができる。 (6) だが、フクロウの魔女マカと手先のフクロウたちが、助けに行った兄ベン、妹シアーシャ、さらに3人の妖精たち(ディナシー)を襲う。3人の妖精は石にされる。ベンとシアーシャは離れ離れになる。ベンは、シャナキー(髪の毛ひとつひとつに物語を持つ語り部)の助けを借り、シアーシャを探す。ベンとシャナキーは出会い、やがて2人は、フクロウの魔女マカの館にたどり着く。シアーシャが海の妖精セルキーの笛を吹くと、石にされた妖精たちの魂が閉じ込められていた無数の瓶が割れ、魂が自由となる。フクロウの魔女マカも、今や悪い魔女でなくなった。 (7) シアーシャはすっかり疲れてしまい瀕死の状態となる。彼女が助かるには、海に棄てられた箱の中の白いコートが必要だった。フクロウの魔女マカが呼び出した風の馬に乗り、ベン、シアーシャ、犬クーは、父の居る灯台まで運ばれる。瀕死のシアーシャを助けるため、ベンが海に潜り、箱の中から白いコートをもって戻る。 (8) 白いコートを着て元気になったシアーシャが「海の妖精セルキーの歌」を歌う。すると石にされた妖精たち(ディナシー)の全員が元の姿に戻る。フクロウの魔女マカは巨大なフクロウとなる。石となっていた巨人マクリルも元に戻った。 (9) 母ブルナ(海の妖精セルキー)が海から現れる。シアーシャは妖精セルキーとして海に住むのでなく、「父や兄ベンとともに人間の世界に居たい」と、母ブルナに言う。(シアーシャは今や、言葉を喋るようになっていた。)母ブルナは白いコートをもって海に帰る。母は、ベンに「私は『妖精セルキーの歌』の中にいつもいるわ」と言う。父コナーは、ブルナに「ずっとお前を愛している」と伝えた。 《感想》アイルランドの神話にもとづく。絵が美しい。幻想的だ。人間と海の妖精セルキーの愛は、別れて住む以外に成就しない。シアーシャが可愛い。

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