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探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海
2016年6月4日公開

探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海

1072016年6月4日公開

ムービークリニック

3.0

ほし みっつ

以前観た「夏、19歳の肖像」がとても気に入ったので、原作者の島田荘司氏の別の作品をチョイス。 夏〜は、遭遇する事象の興味深さと恐怖。人物たちの謎、そして主人公の恋愛が重なって見事であった。 今回の御手洗シリーズというミステリーは、脳外科であり占いを好み、探偵が趣味という人物が事件を解明するという物語。 観て感じたのは、大好物の金田一シリーズを現代風にしたような、また浅見光彦のようなイケメンさと優しさとをミックスしたように個人的に感じた。 このシリーズは好みであるが故、御手洗探偵もすぐに馴染めましたね。 この人は発見力と疑問の先にある理由と回答、おそらくひらめきに長けている人物だと思う。 冒頭のサイコ的な事件から、危険ドラッグ組織の恐怖と殺人事件、戦国時代の村上水軍と信長の鉄甲船にまつわる潜水艦との関係、星籠(せいろ)の意味。 まずは、赤ん坊殺人事件という普通は題材にしないだろうものを物語の骨幹にしたのが斬新。 普通は映画作品などでは、子供は殺さないという(物語に必要である時は雰囲気で理解させるかそのシーンは見せないのが一般的)タブー?を選んだのは驚きました。 ただ水軍の話と潜水艦での大爆破は、事件との絡みにはやや弱い感じがする。犯人の生い立ちと関わる人に確かに関連するのだが、タイトルのイメージを煌びやかにするためのエピソードのような感じですね。 犯人の犯行理由や、犯行や策略に別の犯行が重なってくるのはミステリーの醍醐味であった。 犯人は許せない罪人であるが、切ない理由を散りばめる展開は、好きです。 森村誠一、松本清張、横溝正史は特に好きなんで。この作品も良かったですね。 ただ展開も主人公も少々地味です。ここら辺が評価低い?のか。 ヒロインの広瀬アリスはとても魅力的でしたよ。

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