あらすじ・解説
映画界でその名をとどろかすマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、マネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)と一緒に仕事に励んでいた。そんなある日、マリアは若いころの出世作のリメイク版への出演をオファーされるが、彼女が演じた若き美女ではなく、ヒロインに振り回される中年上司役だった。リメイク版の主役には、ハリウッドの新進女優ジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)がキャスティングされていて……。
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予告編・動画
作品レビュー(54件)
- ars********
3.0点
女優だし、精神的に世界が狭いので、舞台演劇というか、密室劇というか。 あまり好みではないけれど、あまり見ない種類の映画だったので、ある種新鮮な出会いという感じだった。 全体的にベラベラ喋る割に、状況説明が中途半端で、カメラで説明するのか、立ち位置が微妙。 物語の進行自体はスムーズで、演技も文句なしの出来。 何十年も前の出来事を引きずりながら実は全く成熟などしていない大女優マリアのリアルさは見事。 若い時にちょっかいかけられた俳優を未だにNG扱い。時が止まったというか幼稚なまま。案の定、結婚にも失敗し、スピーチもベタなものしか書けない。 そして、それを世話するヴァンが見事。仕事だから、すぐ大人ぶる幼稚さに合わせておだてて、苦心しながら付き合っていくが、やがて限界に。この人、トワイライトの印象しかないが、なんかもったいないな。拍手。賢いから、この陰鬱な特有のイジメを察知する感じ、そしてそれを明確には伝えない感じ。あれ、そう言えばなんかイライラしてたなと思わせる所。 更に若い典型的な未熟そのもののジョアン登場で、マリアは、昔の自分に出会うのです。 不倫相手の妻が自殺未遂をしても、それがどれだけ酷い事かも、当然ジョアンは、分かりません。仕事に守ってもらう。 ラスト、演技の提案をジョアンにするマリア。演目の役どころよろしく、若さに利用され捨てられるマリア。秘書とは真逆ながら、本質は同じ。そして、これからヘレナが始まる。 ジョアンやネットの醜聞を拒否したい製作スタッフが、出演を打診。それは、演技に対する無垢さをマリアが持っている証。 表面的に演技で取り繕ってきたマリアが、発見、未経験、素直、期待へと時から解放されていくベクトル。 カノン、自然、途中のロック、アルプスで過ごすのもまた一興。
- Cakewalk
3.0点
I just watched it for the sake of seeing Chloë Grace Moretz! Story was okay.
- oce********
3.0点
女優の私生活を見せるような映画。 名女優と付き添い人。そして新人女優の3人の動向を追っていく。 舞台裏ではなく、有名監督の急逝によって20年ぶりに同じ役を演じるという件の中で、新旧女優が同じ映画の中で共演をする。 ジュリエット・ビノシュがベテランの役で、クロエ・グレース・モレッツが新進女優。 クリステン・スチュワートが付き人という役柄。 スチュワートは大作なんかよりも、こういうインディーズのような作風が合っているのかもしれない。 物語よりも女優を眺めるという珍しい作品だった。
- rec********
3.0点
エピローグは見方によれば全てが集約されてるとは思いますが、ここは思い切って全カット!なんて勇気はさすがにないかなw
- fg9********
4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)は、かつて無名の新人だった自分を発掘し、広く世に知らしめるきっかけを作ってくれた劇作家の功績を称える授賞式に出席するため、スイスに向かっていた。 同行するのは、マネージャーのヴァレンティン(クリステン・スチュワート)だ。 しかし、そこへ当の劇作家が亡くなったという悲報が届くのだった。 さらにマリアは、授賞式後のパーティーで出会った 新進気鋭の演出家クラウスから、彼女の出世作となった舞台劇に、以前とは違う役柄での出演を依頼され、思わず動揺するのだった。 「以前とは違う役柄」とは、彼女をスター女優へと押し上げた小悪魔的な若い女性の役柄ではなく、彼女に翻弄されて追い詰められる中年女性の役柄だったのだ。 で、彼女はその配役を受けるかどうか大いに戸惑うのだったが、結局の引き受けることにする。 で、マリアはヴァレンティン相手に戯曲の台詞の練習をするのだが、その遣り取りが至極自然で、台詞の練習なのか生の会話なのか解からなくなってくる。 ヴァレンティンは、天下の大女優を立てながらも自分の意見もキチンと述べるお利口さんで、そんな役柄を眼鏡をかけたクリステン・スチュワートが好演していて、その美貌にはウットリとしてしまった。 で、二人で湖に行って泳ぐ場面があるのだが、クリステンのあることに期待したものの、全裸になって泳いだのはジュリエットの方で、そこのところは若い方の演出でなんて望んだものの、いやいや、脱ぎっぷりのいいジュリエットを褒めるべきだろう。 話しが横道に逸れてしまったが、マリアをスター女優へと押し上げた小悪魔的な若い女性の役は、ハリウッドの新進女優のクロエ・グレース・モレッツが演じるのだった。 で、二人の舞台稽古の折りに、演じ方についてマリアがクロエにアドバイスをするのだったが、クロエはその場では大先輩のマリアを立てるものの、すかさずの歯牙にもかけない小憎らしいクロエの態度は見ものだった。 で、本作の象徴でもある「マローヤの蛇(山と山の谷間を雲が巨大な蛇のように這うシーン…実物orVFX?)」をマリアとヴァレンティンが見物に行くのだったが、その壮大な景色とともに流れるカノンの楽曲が素敵だった。 しかし、突如として、ヴァレンティンはマリアの前から姿を消してしまうのだった。 大声を張り上げてマリアはヴァレンティンを捜し求めるのだったが、ヴァレンティンの行方は杳として知れないのだった。 「老い」と「若さ」、「喪失」と「旅立ち」、「呪縛」と「自由」、そんなことを感じさせる三者三様のアクトレスの演技は見応え十分だった。 特に、本作でアメリカ人女優として初のセザール賞を受賞したクリステン・スチュワートの美貌は見飽きることはなかったので、☆一つプラスした。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
NY批評家協会賞第81回