ここから本文です

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 (2014)

BOYCHOIR/HEAR MY SONG

監督
フランソワ・ジラール
  • みたいムービー 153
  • みたログ 675

3.84 / 評価:498件

一瞬の輝きを永遠に残す

  • gtk***** さん
  • 2018年7月30日 20時11分
  • 閲覧数 464
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

それが芸術というような作品。

WOWOWの番宣も、ここのあらすじもミスリードしまくりだけど、熱血指導者が不良少年を更生に導くというような映画じゃないよね。
ロビン・ウィリアムスが出てくるような映画じゃなくて、『セッション』と同類のような映画じゃないですかね。

そもそもカーヴェルとステットなんて他の先生と同じレベルの分量しか絡んでないしね。
天才が勝手に這い上がって実力を証明しただけ。
それを才能のない指導者が嫉妬に狂って礼節がないとイジメるが、己の大舞台のために変節しまくるという非常に面白い映画。

最後のやりとり面白いじゃん?
カーヴェル 「おまえのせいで大舞台での声が足りなくなった」
ステット 「心配はそれだけ?」
カーヴェル 「君には今しかない声がある、それを台無しにした、残された時間は短いぞ」
ステット 「じいさん、おまえもな」(脅迫)

ステットを学園に残すように親父に嚙ました脅迫を、応用されるところが凄く面白い。
デヴォンの卑劣さしかりで、個(エゴ)と個(エゴ)がぶつかり合って出来上がったものが最後の舞台な訳です。

映画『セッション』と同年に作られた作品だと思うと、結構価値がある作品だと思える。
ここのレビュアーは皆テンプレ・テンプレ言ってるから、表と裏の読み方ができると思えば尚素晴らしいな。

最後のシーンなんて、指導者と生徒というより同志と同志といった感覚。
親父と息子の関係も単純なものじゃないけど、自分は理解できたな。
到底許せないような複雑な関係だからこそ、人間や社会に対する理解に重みが増して作品に深みが加わる訳です。

もちろん最後の舞台、最後の芸術に対してもね。
人がエゴをぶつけ合って才能と努力の上に成り立つものが芸術であります。
人は死しても芸術は死なず。これこそが芸能に携わる人間の本質でしょう。

映画もそうあって欲しいと思いますね。

良い映画でした。

満点を進呈。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ