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蜃気楼の舟 (2015)

監督
竹馬靖具
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2.28 / 評価:18件

映像表現

  • vamos1or8 さん
  • 2016年1月31日 23時18分
  • 閲覧数 1058
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ホームページにあった言葉に目が留まり映画館に足を運んだ。
「生の劣化」って?
どうもその言葉の意味がピンと来なくて、そこを感じたかった。

劣化…よく使われるが、素直な意味とアイロニーを含んだ意味、
最近は色々なニュアンスで使われているのか…
だから余計に意味の解釈が観客側に任されているような気がして
気になった。

映像は考えられていて素晴らしかったが、言葉ではなく映像の中で暗喩する数々のメッセージを全て汲み取れたとは思わない。
最後のシーンの解釈の仕方は、ここもまた観る者に判断を委ねられている。

結局両親に捨てられ、世の中をクソだと思って生きていた主人公に転機を与えてくれたのは父親で、「親」と言う存在が否応なく注目される。
どれだけ世間に期待ぜず生きようとも親との関係は徹底して子供の人生に影響する強い強い力がある。
しかし「親」とは、本人の自覚もなく突然なってしまう「状況」とも言える。
血のつながりはなくても、幼い少女を前にしたときに主人公の置かれた状況。
そこで初めて彼の心に起こった変化そのものが「親」的感情の一種だ。
子供はその(親が持った)感情にすがって生き、そしてそれゆえに傷付く。
その経験は誰もが少しずつ持っているのではないか。
そこに思いを馳せ、切なさが尾を引く。

しかし、依然「劣化」には疑問が残った。
単に肉体の老化を指すのではないことは明らかだが、劣化とは、以前より機能が低下した、悪くなったことを意味するならば、「以前」とはいつなのか… 
実際「以前」より低下しているのか? 

例えばSF映画あるあるの一つに、技術は恐ろしく進歩しているのにも関わらず
精神的な部分は逆行しているかのごとく、残虐性が増大している、というのがある。
実は我々は精神が発達しにくいものであることをすでに学んでいる。
人類の歴史上、貧困や格差のない時期などない。
故に、この映画の問題提起は「現代社会」にあるのではない。
生そのものが持つ生命体としての生存競争的混沌を暗示している、と感じた。

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