母の名前
- 出木杉のびた さん
- 2016年3月28日 6時05分
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- 総合評価
アベンジャーズ・シリーズもとても面白いが、子供の頃からテレビドラマなどで活躍していたバットマンやスーパーマンの方が、日本人には馴染みも深いだろう。そんな両者の対決が、映画ならではのド派手な映像で満喫できるのは嬉しい。ただ、やはりヒーロー同士では対決してほしくないのが本音だ。スーパーマンは神的なパワーを誇るので、普通に戦って勝てる筈がない。どんな強固なアーマーを開発しても、そこは唯一の弱点を突かなければ無理だ。その弱点については、以前のシリーズで既にレックス・ルーサーが利用しているので、普通の人間でも戦える訳だ。
圧倒的な力を誇るスーパーマンに対して、知力と技で立ち向かうバットマンの戦い方はユニーク。アクションとしても見応え充分だ。見るからに重そうなアーマーを装着して戦う為の、トレーニングシーンを入れて正解。小細工を弄して戦うバットマンが姑息に見えてしまうが、有無を言わせず次々と繰り出す奇策は面白い。スーパーマンをあそこまで追いつめたのは大したものだ。
それにしてもバットマンがスーパーマンを敵対視する理由が弱い。ジャスティス・リーグ結成の為の布石となる作品であるが、もう少しストーリーは何とかならなかっただろうか。バットマンに気付かせるのが、マーサという名前の偶然であるのは巧い。なかなかその正体を見せなかったあの人が、登場するタイミングがまた実に憎い。スーパーマンに匹敵するほどのパワーがありそうに感じられた。ジャスティス・リーグの前に単独での作品が用意されているようなので、そちらも楽しみ。
さて、本作の結末はショックだった。その後のラストショットでその予兆を見せてくれるのでまだいいが、それならあんな終わり方をしなくてもいいと思った。それでも僕は楽しめたが、批判も多そうな作品だった。更に、アベンジャーズ・シリーズのようなエンドクレジット後のおまけがついていないのも淋しい。
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