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Dressing Up ドレッシングアップ (2012)

監督
安川有果
  • みたいムービー 18
  • みたログ 47

2.92 / 評価:37件

正気の人が描いた狂気

  • zar***** さん
  • 2016年3月2日 10時23分
  • 閲覧数 1065
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

少し前の女子高生による殺人事件を思いだしながら見たが、ここで描かれているのは“正気の人から見た狂気”だと思った。
ヒロインとその母が統合失調症気質なのかサイコパスなのか、判然としない。単なる統合失調症気質なら、"身近な人を傷つけずにはいられない"という衝動に駆られることは必ずしもないだろうし、淡々と暴力行為を行う点ではサイコパスっぽいが、サイコパスなら"人間でなくなくなる"ことを恐れないだろう。
作品の中で暴力性が異形のモンスターとして表現されているところがホラー風味だ。監督自身はトークショーで、ヒロインが抱える"得体の知れないもの"を描くのに、ノッペラボーもいいかもと思ったと語っていた。
暴力は過剰な攻撃性だけではなく、共感性の欠如によってももたらされる。主人公の女の子のひんやりとした佇まいからは、共感性の欠如の方が強く感じられ、ノッペラボーバージョンで見たかったと思う。
デビッド・リンチと比べるならリンチは8割狂気、こちらは8割正気で、狂気の人が狂気を内側から描いた作品というより、正気の人が狂気を外側から描いた作品だと思う。その分、安心して見られるのだが。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 不気味
  • 切ない
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