ここから本文です

ギヴァー 記憶を注ぐ者 (2014)

THE GIVER

監督
フィリップ・ノイス
  • みたいムービー 72
  • みたログ 444

3.10 / 評価:331件

〝目の粗いざる”式に作られた陳腐なお伽噺

  • sol***** さん
  • 2021年10月17日 10時46分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

以前に「感情が殺された世界で〝感情が目覚めた”人間が自由な世界へと逃避を決意するまで」を描いた映画を見たことがあり、本作品も似たようなコンセプト。

ただ違いは本作品の世界は日常生活における喜びや楽しみの感情は許されているようだが、「過去における喜怒哀楽・艱難辛苦の世界的全歴史と記憶」を社会的にも個人的にも完全に除去し、男女間の〝愛情”が発露しないよう徹底的に薬物コントロールされている点。

個人的には非常に興味深いテーマだけに大いに期するものがあったけれど、上映時間が短すぎたのか(実質88分程度)、映画の世界観が実際の物と感じさせるリアル感は乏しく張りぼて的。
そもそも主役男子が全世界の過去記憶を一子相伝授与される「選ばれし人間」に値するという説得力が欠落していたこともあり(個人行動を全部監視しているならば軽薄性や芯の弱さなどから不適と判断できたはず)、おまけに赤ちゃんを抱えたまま滝つぼ転落やその後の雪降る森での彷徨などいくら何でも無理があり過ぎ、「こりゃ見ちゃおれん・・」という心境に。

2.4の二つ星

しかし、こういった作品に通底する「美しき理想的世界・ユートピアを実現させるためには不都合なものを徹底的に排除・抑圧・隠蔽する超管理社会とならざるをえない」、というのはもはや絶対的な宇宙法則のようなものなのは間違いなさそうなので、弱肉強食・清浄汚濁・貧富貴賤・経済格差など善悪美醜ごった煮の混沌とした世界で、それぞれ個人が自らの位置において主観的実際的に喜怒哀楽・艱難辛苦を経験すると共に、立ち位置の異なる周囲の人間との関係性を俯瞰的・客観的に把握し、「奢りもせず卑屈にもならない」よう教育するのがベターなありかたなのかもなと改めて思ったりもした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ